木造建築専攻
卒業生の進路
卒業生インタビュー
20周年記念事業

堤 健次 -日本の木と技を活かした木造建築の設計-

地域木材の活用・職人技術の伝承を通し木の文化を再構築するために。

堤健次

プロフィール

木造建築専攻 13期生

1989年京都生まれ
2011年滋賀県立大学卒環境建築デザイン専攻卒
2014年森林文化アカデミー木造建築講座卒業。

有限会社こころ木造建築研究所 勤務

 

質問1)どんな仕事をしていますか?

地域の木材を使って地元の職人達共に木造住宅をつくる仕事に携わっています。設計士として図面を描くだけでなく、現場監督として、大工を筆頭に多種多様な職人や製材屋さんとも話をし現場を進めています。
また少しずつではありますが、保育園や作業所などの半公共性のある建築の設計にも関わる機会も増えてきました。

質問2)アカデミーに入ったきっかけは?

大学時代にまちづくりの一環として、小径間伐材を利用した遊具の製作をする活動を4年間行っておりその活動をきっかけとして木造建築への興味が深まっていきました。そして、卒業制作において森林組合の設計をしたのですが、そこで木造建築を考えるには木材としての木だけでなく生きている樹について、そして建物に使われるまでの過程についても深く勉強する必要があると感じました。見学に行き校内に山がある環境で学べること、川上から川下へというキーワードに惹かれてアカデミーに入ることを決めました。

質問3)今に生きているアカデミーの学びは?

木材を伐出す側と、建築にする側との意思疎通の大切さは常に意識しています。特に中規模以上木造建築を作るには山側の協力がかかせません。作りたい空間にあった材料が存在するのか、工期やコストなど現実に見合っているのかなど事前に把握しておかなければ図面を描いたところで意味を成しません。逆も然りで必要とされない材料を作っても意味がありません。そういった意識をお互いがもつことでより良い木造建築ができると考えています。

木の保育園

木の保育園:これから育っていく子供たちの居場所を地元材で地元職人が建てます。

て組:職人たちとひとつのチームとなって家づくりに取り組んでいます。