木造建築専攻
卒業生の進路
卒業生インタビュー
20周年記念事業

坂本 美智子 -学び動きつづけること-

― 森とマチナミと住まいをつなぐために ―

卒業生 坂本

プロフィール

森林文化アカデミー 木造建築専攻6期生

ミチ設計室(名古屋)主宰

 

 質問1)アカデミーに入学を決めたきっかけは何ですか?

私は社会人を経てアカデミーに入学しました。
建築系大学の出身ではないので、木造は実務経験と資格取得に必要な知識程度。私はRC造より木の質感や柔軟性のある素材が好きなこともあり、実務で木造に携わると、構造材・樹種等の選択や筋かいの考え方など、木造全般にモヤモヤした消化不良感を抱いていたからだと思います。とにかく木造を学びたい強い意志がありました。

質問2)アカデミーの学生生活で印象に残ったことは?

経験も職歴も異なる仲間との学生生活は、私にとって自らを映す鏡であり、才能を持つ仲間との修練の場でした。急峻な山での伐倒作業や下草刈り、山に入ると日本の森を直視します。
自力建設やプロジェクトでは、仲間のサポートが無ければ成し得ません。
建築は洞察力と技量と知識の融合ですが、人力がなくては成り立たない事を実感しました。

質問3)今の仕事のやりがいは何ですか?また、今の仕事を選んだ理由をお聞かせいただけますか?

苦闘の連続ですが、住まい手から信頼され喜ばれる事です。

質問4)アカデミーの学びで役に立ったことは何ですか?

木造建築病理学による、改修プロジェクトに関われた事は貴重な学びでした。
課題研究では、提案力、表現力、伝達力に工夫を凝らし、恩師の指導の下、幾度も内容の精度を高めながら、「自信」を身に着けていきました。
独立後コンペに挑戦し最終審査まで進めたのは、アカデミーでの学びによるものだと思います。

質問5)今の仕事で意識していることは何ですか?

マチナミは町の歴史と文化を育み、住まいはマチナミを創ります。住まい手・職人と、共に考え築く意義を心がけています。独立しまだまだ足りない所もありますが、どんな時も要望に努力する職人さんには頭が下がります。おかげさまの気持ちと人のつながりを大切に取り組んでいきたいと思います。