育苗温室を視察させていただきました(自力建設2026)
5月8日(金)放課後に岐阜県森林研究所で長年種苗を研究している茂木さんに今回のテーマとも繋がる「育苗温室」を実際に見せていただきながら詳しく説明をいただきました。

お話はこちらの温室で育てている樹種や役割からお聞きしました。現在は白鳥町にあるより大きな温室へ移す前の苗を育てる保管場所や、様々な条件で種から育てる実験施設として機能しているそうです。中に入るとまだ芽が出ていないポットから、1メートル以上成長した木が森のように密集している棚など、温室の中で発育段階や樹種が様々な木が育てられていました。

写真のポットは極小の面積で発芽率を上げる方法を実験しているそうで、小さな面積でも工夫次第で育苗ができる様子をみることができました。

(小さな面積のポットで種から発芽させている様子)
環境の面で協調されていた面はやはり夏場の高温対策。研究所では寒冷紗やミストによる気化冷却で気温をさげており、美濃の夏の暑さから苗を守る重要性を教えていただきました。意外だったことは夏に対して冬は寒さで枯れてしまうことはあまりないそうで、根がしっかり張っていて定期的に水分が与えられることが大事だということでした。
こちらの温室ではIoT(モノをインターネットに接続し離れた場所から状態を確認・操作したり、自動化したりする技術 )を使った様々な設備が導入されていました。自動散水システムもそのひとつで、日射量が一定に達すると自動で散水してくれる設備です。
土の種類によっても植物との相性があり、森林研究所では市販の土と樹皮を混ぜたり何種類もの土を比較実験することでより良い土の研究もされているそうです。


話題は建物のことに移り、どうしてもメンテナンスが追い付かない屋根のガラス面の掃除や水が溜まって藻が生えてしまうところなど育苗温室でのリアルな悩みを知れたことはこれからの設計に活かせる貴重な機会でした。
研究をしている現場の方ならではのお話を終始丁寧に語っていただき、何より茂木さんの植物や苗に対する愛情を感じることができたことが今後のモチベーションにもつながるだろうと思いました。


ここからは本格的にプロポーザルコンペに向けてひとりずつアイデアを練っていきます。
今回のインタビューも含めて、アカデミーならではの木造実験育苗温室を目指して来週からも設計に励みます!
木造建築専攻1年 梅田