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2024年01月27日(土)

壁-1GPへの道 その2

前回はプロトタイプ耐力壁の試験を行いました。

その結果から、柱の引抜き力の強化が必要と判断。
では、どのように強化するのか? ちょうど木造建築の授業の一環で滋賀県の住宅を見学。
そこで宮内建築の宮内寿和 棟梁からひし形込栓と割りホゾを使う方法を教えて頂きました。
これは、柱のホゾに縦方向に割りを入れておき、土台との固定にひし形込栓を使用します。

ひし形込栓割りホゾの接合部

こうすることで柱に引抜き力が掛かった場合に、ひし形込栓の角がホゾの割りに入り込みホゾを押し広げることでホゾの短辺側面と土台ホゾ穴の側面とで摩擦力が働き引抜き力の強化を期待できる方法です。

なにわともあれ、試してみないことには何も分からないので、さっそく試験体を作り、引張試験を行いました。引張試験もオープンラボで行いました。

接合部の引張試験と破断した接合部の様子

材料はプロトタイプ耐力壁の柱材を流用。
込栓は木工専攻の先生にお願いしてナラ材を調達して作製しました。

込栓の寸法や材質を変えて試験を行い、込栓がせん断したり、ホゾが割れたり。
上手く摩擦力が働く条件を見つけるが難しい状況で本番まで時間がなくなりました。

どのような組み合わせにするか決断の時が。
試験結果をもとにあれこれ悩んだすえ、接合部仕口の形状を決定。

いよいよ本番に向けての耐力壁の作製に取り掛かります。(つづく)

 

木造建築専攻 2年 杉山達彦