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2021年11月05日(金)

アカデミー創立20周年・morinos開所1周年記念式典が行われました

 森林文化アカデミーは、「森林と人との共生」を基本理念として、岐阜県の広大な森林と豊かな自然を実践の場として21世紀の循環型社会を創る人材を育成するため、平成13年4月に開学し、本年4月20周年を迎えました。

 また、岐阜県が誇る「木と共生する文化」を次世代に繋いでいくために策定した「ぎふ木育30年ビジョン」の実現に向け、すべての人と森をつなぎ、森と暮らす楽しさと森林文化の豊かさを、子どもから大人まで段階的に伝える森林教育の総合的な拠点として、森林総合教育センター(愛称:morinos)が整備され、昨年7月22日に開所して1周年を迎えました。

 晴れ渡る晴天のもと、本来であればもっと盛大に記念式典を開催したいところですが、新型コロナウイルス感染防止対策のため、日頃から特に本学を支援して頂いている方々80名程を招いて10月20日に記念式典を開催しました。

開式の挨拶をする涌井学長

 涌井学長からは挨拶の中で、開学以来、一貫してご指導いただいている県、並びに県議会、学生の学びの機会を支援していただいている地元金融機関や美谷添様、就学あるいは就業後の学生支援などを行っていただいている市町村、職業観の形成や就業の機会をいただいている岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアムなど多くの皆様に支えられながら、20周年を迎えることができました。これからも、地域の社会のニーズに合った人材を育成し、社会に送り出していきたい。そして、morinosも、皆様に支えていただきながら、無事1周年を迎えることができたと感謝のお話がありました。

ロッテンブルク林業大学カイザー学長のビデオメッセージ

 また、本来であればご臨席いただく予定でしたアカデミーと連携協定を結んでいるドイツのロッテンブルク林業大学のカイザー学長より、ビデオメッセージをいただきました。

 カイザー学長からは、「アカデミーとロッテンブルク林業大学との協力関係は、数々の個人的な出会いによって心の通うものになってきている。また、この協力関係を通じて「森林総合教育センターが誕生し、開所1周年を迎えました。私達の「協力関係」から「友情」が生まれ、この「友情」がこれからも末永く続いて行くことを願っている。」とお祝いのメッセージをいただきました。

記念トークセッションをする左から涌井学長、篠田2代学長、知事とリモート出演の熊崎初代学長

 記念トークセッションでは、森林文化アカデミーの歴代学長である熊崎実初代学長、篠田善彦第2代学長、涌井学長と知事で①「これまでのアカデミーの歩みを振り返って」、②「これからの20年をどのように歩んでいくべきか」について、お話をしていただきました。

 1つ目の「これまでのアカデミーの歩みを振り返って」では、残念ながらリモート出演となった熊崎初代学長には、アカデミーを立ち上げるにあたり、開学準備委員会から委員長として携わっていただき、生みの苦しみというか、かなりご苦労されたと思われ、開学準備から開学当初の想いを話していただきました。

 篠田2代学長には、地元の美濃市との連携協定を締結し、県内市町村との連携への道筋を進めていただきました。やはり地域の結びつきは、アカデミー運営する上でも非常に大切なことだと思われ、アカデミー運営への想いを話していただきました。

 知事からは、平成27年に開催した全国育樹祭で初めてとなる間伐をしていただくなど、新たな育樹祭のコンセプトを岐阜県から発信した大会であったことやアカデミーへの行啓、こらまでのアカデミーの取り組みへの感想を話していただきました。

 また、2つ目の「これからの20年をどのように歩んでいくべきか」では、熊崎初代学長からは、アカデミーの進むべき方向として「木のルネッサンス」を例に上げ、AI(人工知能)などの技術革新で現場はさらに変化が求められると話されました。

 篠田2代学長からは、森のようちえん活動や木育など、森を通じて豊かな心を育む活動がより理解されていくだろうと話されました。

 知事からは、森林や現場での人材の育成を通じて、大きな課題に対するアカデミーの存在意義を話され、アカデミーの意義や社会に与える影響について意見を交わしました。

 

 また、森林総合教育センター(morinos)の開所1周年記念式典では、清水建設株式会社から「はだしの広場」を整備していただき、テープカットでお披露目を行いました。

 青々とした芝生が目が引く「はだしの広場」は、300平方メートルのうち、240平方メートルに芝生を敷き、広場を拠点に、裏山の尾根200メートルを樹皮や落ち葉、腐葉土などを敷き詰めて山道「はだしのトレイル」も整備し、はだしで走り回り、五感を通じて森に親しめるようにしました。山道は今後、利用者と一緒に整備を進めます。

 清水建設の井上社長からは、「日常生活でははだしになることはないので、場を作ることから始める。木に携わる業者として協力していきたい」と語られました。

はだしの広場のテープカット

 また、森林文化アカデミーと住友林業株式会社は、森林と人との共生が実現する新たな社会の創造に寄与するため、「森の出番(morino de van)プロジェクト」に取り組んでいます。

 「森の出番プロジェクト」とは、都市部や小学校等でも森の体験ができるように、「森の恵みを活用したものづくり」、「自然を五感で感じる体験」、「自然や文化の体験から知る学ぶ」などのプログラムを共同開発し、プログラムの企画・実施やプログラム人材の育成を連携・協力して実施します。同プロジェクトの一環として、今回、住友林業株式会社から県へ、各地へ森林教育を実施するための車両(ヴァルトカー)を寄付いただきました。

 この取り組みのアイデアは、森林文化アカデミーがドイツのロッテンブルク林業大学と連携した成果であり、日本で初めての取り組みであります。

 今後は、morinosを拠点に、ヴァルトカーにより県内各地の教育機関を巡回し、「森の出番プログラム」を実施していきます。

 詳細は、morinosプログラム紹介!!で紹介しますので、ご覧下さい。

寄付されたヴァルトカー

 

感謝状を贈られた井上清水建設社長(右から二人目)と川田住友林業常務執行役員(左から二人目)

 清水建設株式会社代表取締役社長の井上和幸氏と住友林業株式会社取締役常務執行役員の川田辰己氏に知事から感謝状が贈られました。

                                   事務局 井戸