令和7年度通常総会 岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム
岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム令和7年度通常総会を開催いたしました。
当コンソーシアムは、産学官連携・海外連携により、新たな技術の開発やその普及を図り、森林・林業・林産業を新たな成長産業とするため、積極的に外部資金を導入しながら共同研究・開発、研修・交流等に取り組むことを目的として、平成26年に設立しました。
11年目を迎える令和7年における通常総会を6月4日(水)に開催しました。会員企業・団体から計94名が出席しました。
冒頭、涌井理事長から、「当コンソーシアムは昨年9月に設立10周年を迎えた。当初、会員数は79機関であったが、皆様方の熱いご活動によって、昨年度までに115機関となった。そして、4つの委員会における活動では、着実に成果を上げている。委員長に対し、改めて心より感謝申し上げる。これまで、地域経済の活性化など社会的課題を産業革命以来、工学的、化学的手法によって解決し、文明を築いてきた。しかし、それが地球環境にマイナスの影響を与えることとなり、プラネタリーバウンダリーという言葉が一般化するように、地球環境が一定の閾値を超え、元に戻らないというような状況に迫っている。閾値を超えれば、後世に自然の恵みを引き継ぐことができなくなってしまう。これまで、工学や化学に頼ってきた人間社会を改めて見直し、人間が地球上の生物種であることを認識し、他の生物種との共生を如何に考えるかが非常に重要である。ネイチャーポジティブ、自然から変転した発想で、地球環境の将来を考えていくべきである。」とあいさつをいただきました。
通常総会では、令和6年度の事業実績・収支決算、令和7年度事業計画(案)・収支予算(案)の4つの議案について全て原案通り承認されました。承認された事業計画に沿って、共同研究活動や交流活動などを展開してまいりますので、会員の皆様の積極的な参加をお願いします。
総会に続き、公益財団法人 日本自然保護協会 理事長 土屋俊幸(つちやとしゆき)氏から「ネイチャーポジティブの現状と森林・林業・木材産業の役割」と題して講演いただきました。
また、会場では各委員会における活動報告パネルの展示ほか、四足歩行ロボットの実演や大型運搬ドローンの展示、紹介などを行いました。
本年度も当コンソーシアムの活動にご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム 事務局 武藤