【参加報告】木工家ウイークNAGOYA2025に参加しました
(自称、木工愛好家の)木造建築専攻教員の石原です。
6月6~7日にかけて「木工家ウイークNAGOYA2025」に参加してきました。
メイン会場(電気文化会館)では合同展示会(木の家具40人展)が開催されていました。
出展されている卒業生の方々に挨拶回り。恐縮ながら、教員ヅラをさせていただきました。
(在学中の面識はないのですが)木工専攻の卒業生が活躍してくれているのは喜ばしい限りです。
木工家ウイークNAGOYAでは会場が4つあり、すべてを回るとそれなりに時間を要します。
丸善名古屋店にて開催された「木の道具と暮らし」。
木製カトラリー好きにはたまらないですね。
文化のみち橦木館にて開催された「朝倉木工の個展」。
杢が最大限に活かされた家具に圧倒されます。
canna家具店で開催された「木育・木学ワークショップ」。
ちゃっかりと参加してきました。素敵な組木細工です。
メイン会場にて、フォーラム「シェーカー家具とは何か」を聴講しました。
椅子研究家の西川栄明氏とシェーカー家具作家の宇納正幸氏が、
シェーカー家具の歴史、特徴について、実物を使いつつ解説しました。
シェーカーはコミュニティの中で材料の調達、加工を一貫してやっており、
先駆的な機械類も積極的に利用していたそうです。興味深い・・・
クリントやモーエンセンにも影響を与えたというシェーカーのデザイン。実用的でシンプルです。
シェーカーの言葉である「美は有用性に宿る、高い利用性を持つものは同時に偉大な美を有している」というのは、
建築の世界にも通じるところです(意匠設計をしたことがないのに、エラそうなこと言ってすみません)。
なお、最終日のフォーラム「眺木展 新しい木の楽しみ方」には、やまかわ製材舎の及川幹氏と共に、本校の渡辺先生も登壇していました。
心なしか学校で仕事をしている時より楽しそうです(失礼)。
ちなみに・・・これが眺木展。
木材科学の立場から言えば、「欠点・異常材のサンプル」がたくさん集まった感じです(教材に使えそう)。
(時間的な制約もあり)全てのフォーラムに参加したり、出展者と話すことはできませんでしたが、
木工家ウイークNAGOYA、また来年も引き続き楽しみたいと思います。
講師 石原 亘