森林環境教育専攻
卒業生の進路

立山 凪(たてやま しずか)

パーマカルチャーを軸に、
お寺・海女・農家民宿のトリプルワーカー

プロフィール

1994年生まれ。福井県出身。
大学卒業後の2017年に岐阜県立森林文化アカデミーに入学。
卒業後は、お寺・海女・農家民宿(https://saiyouji0000.wixsite.com/saiyouji)のトリプルワークで頑張っています。

アカデミー入学のきっかけは?

もともとは、大学で建築を専攻していて卒業論文では放置竹林の教育分野での空間利活用について研究していました。その中で、アカデミーを知り、おもしろそうだなと思い入学しました。最初は、木工か木造建築のコースにしようと思っていましたが、入学してすぐのころ先生たちに話を聞いて回る中で、「一つのことを突き詰めるか、何でもできる面白い人になりたいのか」という言葉がすごく心に残って、全く選択肢になかったはずの森林環境教育を選択しました。

今の仕事とアカデミーでの学び

今の私の仕事は、メインはお寺でのあれこれで、空いている時間は民宿のお客さんをおもてなししたり、畑をしたり、アウトドアキッチンを作ってみたり、海に潜って貝や海藻をとったりとバタバタと忙しく過ごしています。

アカデミーの授業でパーマカルチャーに興味をもって、今も実践中です。ちなみにパーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)、農業(アグリカルチャー)、文化(カルチャー)を組み合わせた造語で、それぞれが持続可能な社会システムをデザインしていくという考え方です。農家民宿やお寺を整える中でも意識して取り入れています。

私が住んでいるのは、田舎の海の真ん前にあるお寺です。コロナ禍で家でごろごろしていた時に、もっと人が集まるような仕組みを積極的に考えねば!と2019年から農家民宿を始めました。民宿にくるお客さんはほとんどが都会暮らしの人で、田舎の雰囲気を体験したい人やデジタルデトックスをしに来る人、新鮮な魚介類や野菜を求める人などニーズは様々です。そのなかで、ここでの滞在が都市に戻った時に、すこしでも自然とのつながりを感じてもらえるような体験にできるといいなと思っています。

アカデミーではあっという間に2年過ぎてしましましたが、アカデミーでたくさんの人に会って、話を聞いて、体験してという学びがなければ、農家民宿はやってなかったかもな~と感じています。

(2023.12.16掲載)