森林環境教育専攻
卒業生の進路

野田 浩史(のだ ひろふみ)

森林空間を活かした常設プレーパークを目指して

プロフィール

 1993年生まれ岐阜市出身 岐阜聖徳学園付属高校卒業後、県外の大学へ進学。
大学卒業後は、より実践的な環境教育を学ぶ為に2016年アカデミーへ入学。
卒業後、市内の公園指定管理業を行う会社に就職。在学中に出会ったプレー
パークを”岐阜市内”で”常設化”することを目標に、通常の公園管理業務と並行
しながら、プレーパークを徐々にスタート。休日は、県内各地で展開される
プレーパークを巡り、プレーワーカーとしても活動している。

質問

* アカデミーに入学を決めたキッカケは何ですか?

 大学で環境保全について農業の視点から学んだのですが、納得がいかず、
自然と人はどう関係して暮らしていくべきか・自分には何ができるのかに
ついて実践的に学びたくなりアカデミーを受験しました。

* アカデミーの学生生活で印象に残ったことは?

 今まで意識していなかった森の働きや人と森の関係の作り方を実践的に
学べたことでしょうか。入学してからプレーパークに出会い、それまでに
考えもつかなかった人同士がつながりあうコミュニティの存在や人と森の
関係にであうことができました。

 また、こども向けのキャンプでは、回を重ねるごとに、全体の動きを感
じながらどう動くべきか考えられるようにもなりました。連携先ドイツへ
の視察訪問では、青少年森の家や裸足のトレイルなど日本にはないタイプ
の施設見学、森の魅力的な魅せ方や展示方法など沢山の刺激を受けること
ができました。

* 今の仕事のやりがいはなんですか?
 また、今の仕事を選んだ理由をお聞かせいただけますか?

  幼いころから遊びに来ていた施設で人と森をつないでいけるのが、何より
ものやりがいです。広い年代が利用する施設なので、多くの人に自然の魅力
が伝わるようにフィールドを整えていく事や、より身近に自然と人が関係し
合えるような施設にしていけたらと思い、今の仕事を選びました。

* アカデミーの学びで役に立ったことは何ですか?

 プレーパークや小学校などの、現場実習はもちろん子ども向けキャンプで
のチームビルディング、樹木や昆虫、キノコや鳥などの同定方法、インタープ
リテーションの技術、展示物の作り方は、公園を訪れる人に向けて自然の魅
力を説明する際に役立ってます。

 またチェーンソーを始め山林整備に使う道具の扱いや整備方法、樹木の伐採
方法やロープワークなどの技術は、園内の樹木や山林の整備など、今の業務の
幅広い分野で役立っています。

* 今の仕事で意識していることは何ですか?

 フィールドに出てその場所に生えている樹木や生物の変化を観察し、今後その
場所をどう維持または手入れしていくのか。プレーパークやイベントなどで、訪
れた人にいかに自然の魅力を伝えていくか、などフィールドの特徴を生かしてい
くことを考えています。

*これからやりたいこと

 常設のプレーパークに向けて、多くの人にその存在を知って貰い、イベントと
してではなく常設の場として一緒に場を育てていく事や、人と森がかかわるイベ
ントなどを実施していきたいです。

(2023.11.27掲載)