Japan Housing Mission(森林文化アカデミー編)
現在オーストラリアは、住宅供給が追い付かなくなっている状況のようで、日本からも多くのメーカーさん、工務店さんが進出しているようです。そのような中、オーストラリアの方々が、アカデミーを視察にいらっしゃいました。
オーストラリアに拠点を置くコンサルティング会社 シンカ・マネジメントさんは、日本国外の企業・組織の経営幹部層を対象に、日本の卓越したものづくりや改善の現場を視察し、実践的な知見を深めていただくための研修プログラムを実施されています。今回は、オーストラリアの経営幹部層向けに日本の住宅産業界における生産性の高い革新的な取り組みを学ぶことを目的とした産業視察をなされています。そこで、日本の森林産業の発展ならびに建築文化の継承において、教育の現場から活動している森林文化アカデミー・木造建築専攻への視察の御要望をいただきました。

オーストラリアからは、意匠設計事務所、不動産会社、住宅設備機器輸入・販売業、商業・住宅建築業、住宅設備機器輸入・販売業など、建築・建設に関連する経営幹部(代表取締役、取締役、ゼネラル・マネージャーなど)の方々に御参加いただきました。
まず、石田副学長より御挨拶をいただきました。その後、私小原から「アカデミーの木造建築教育について」、「構造要素の技術開発から生じる木造建築の構造デザイン」と題して、アカデミーの教育の紹介や、アカデミー発の技術開発が実際の建物や実務で利用されている事例などを話題提供させていただきました。

アカデミーの建物や自力建設プロジェクトの建物などご覧いただきながら、技術開発と研究実践教育の場である「木材開放試験室」を視察していただきました。また、morinosについてオーストラリアでも御存知の方がいらっしゃって、非常に熱心に視察されていました。morinosは世界的にも有名な建築物ですね。

経営幹部の方々ですので、運営や学生教育・実務者教育に係る質問に及ぶものや、技術開発のニーズや取り組まれる企業の開発スケジュール感などに関する質問、設計者からは建物の構造解析に関する非常に深い質問もあました。最後のディスカッションでは、アカデミーの施錠時間を過ぎてしまうほど非常に熱心な質問数であり、私も楽しく対応させていただきました。
教授 小原 勝彦