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2026年06月29日(月)

【視察報告】空知単板工業(株)を視察しました

北海道視察の2日目の午後は、空知地域で天然木の化粧合板やフローリング材、単板製造を行う「空知単板工業」さんを訪問しました。

本社は赤平市にあり、今回は赤平工場と砂川工場の2か所を見学させていただきました。

 

案内してくださったのは営業課の浦さんと大橋専務です。

 

空知単板工業さんは、天然木の化粧合板やフローリング材の製造に強みを持つ企業で、特にフロア用単板は全国シェア35%を占めるとのことでした。

また単板の製造には、良質な丸太と「スライサー」と呼ばれる専用機械が必要で、特に銘木の単板は高値で取引される垂涎の品であり、その製造工程を実際に見られたのは大きな学びでした。

 

最初に訪れた赤平工場では、フロア用単板の製造工程を見学しました。

まず、世界各地から集めた良質な原木を自社で製材し、ラミナを作っていきます。

(原木の製材)

次にモルダー加工を行い、できた材をサイズごとに仕分けします。

(モルダーをかけ、サイズごとに並べたラミナ材)

 

これらのラミナ材を糊付けし、大きな「フリッチ」と呼ばれる塊にします。

(※通常のフリッチは無垢材を指します)

このフリッチをスライサーにかけ、約0.3mmの薄さにスライスして単板が完成します。

(フリッチをスライサーでスライスする)

(約0.3㎜にスライスされた単板)

 

製品は鮮度が命で、これらの単板は質を保つために真空パックされ、冷凍状態で保冷コンテナに入れて全国へ出荷しているそうです。

(冷凍庫の様子)

 

また、赤平工場では、単板を使った木製クラフト製品も製造しており、名刺・うちわ・カレンダーなどを作っていました。地域材を使ったオリジナル製作も可能で、ノベルティとして人気が高まっているそうです。

 

次に訪れた砂川工場では、フローリング材の製造工程を見学しました。

フィンガージョインターで短尺材を接合して縦継ぎ材をつくり、それをさらにひき割って表面材として組み合わせ、台板となる合板に貼り合わせて仕上げていくそうです。

(縦継ぎ材を挽き割って表面材を仕組む)

 

アカデミーでは無垢材を扱うことが多いため、今回のように加工材の現場をじっくり見ることができたのはとても貴重でした。木材の欠点を補いながら再構成し、新しい価値を生み出していく加工の世界に触れ、木材利用の幅広さを改めて感じました。

(砂川工場の敷地内に立つ湾曲集成材でつくられた倉庫)

(スカーフジョイントによる縦継ぎ接着がされていた)

 

今回の見学を通して、まだまだ業界特有の専門用語や工程には難しい部分も多く、理解が追いつかないところもありました。それでも、単板づくりやフローリング製造に携わる方々の技術とこだわりを間近で感じられたことは、私にとって大きな学びになりました。

 

案内してくださった浦さん、大橋専務をはじめ、丁寧に説明してくださった皆さま、お忙しい中本当にありがとうございました。

 

木造建築専攻 畑佐