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2018年08月21日(火)

オープンカレッジ「里山SUNDAYS」夏の活動

オープンカレッジ「里山SUNDAYS」は、田舎ぐらしに興味がある・将来は暮らしてみたいという志望を持った人たちが集まり、里山整備や農作業・古民家の手入れ・保存食づくりなどを季節に合わせて行いながら「地域の作法」を学ぶ講座です。連携団体の(一社)ヤマノカゼ舎が揖斐川町に所有する古民家を拠点に月1回ペースで開催しています。

8月は4日(土)に企画講座(第1回)として「古民家を活用した店舗プロデュース講座」を行い、5日(日)に「山ごはんの日」にちなんだ月例活動と2日連続で行いました。

 

●企画講座「古民家を活用した店舗プロデュース講座」の講師にお招きしたのは平井俊旭さん(滋賀県高島市、雨上株式會社代表取締役社長)

(プロフィール) 1969年、神奈川県生まれ。 武蔵野美術大学を卒業後、スープ専門店チェーンSoup Stock Tokyoを運営するスマイルズに入社。デザインディレクターとして店舗デザイン、グラフィックデザイン、プロダクトデザインを通じたブランディングに取り組んで来た。日本各地の地域材を取り入れた木質化店舗を数多くプロデュースして注目を集める。同社の創業期から100億円企業になる過程を経験。2014年12月に雨上(あめあがる)株式會社を設立し2015年4月に滋賀県高島市に移住。高島市総合戦略課の「びわ湖高島ブランド戦略推進事業」や農業政策課の「都市部における特産品販路開拓事業」の業務委託契約をコンペにより受託し、地域ブランディングや「サトパス」を通じたローカルツアーの企画、農産品の販路開拓等に取り組む。里山、食文化、アートを融合させた視点で地域の魅力発信に取り組んで来た。
(参照Web.)高島の食と人のマップ~3つの〇〇~

 

午後の4時間を使って、前半は平井さんの店舗プロデュースの実践例―Soup Stock Tokyoの時代、高島市サトパスを通じた古民家ブランディングからの店舗プロデュースの講義。


 

後半はヤマノカゼ舎の拠点「星降る古民家」を題材に、参加者が2グループに分かれて古民家活用のアイデアを考えるワークショップ形式の演習を行いました。20代~60代までの世代、都市部の住む人から既に農山村に移住して将来は古民家を使ったお店や宿をやりたい人まで、多様な思いやアイデアが交錯する場となりました。

 

●月例活動「山ごはんの日」:山の上で食べるごはんのおいしさと楽しさをより多くの人に知ってもらいたいという目的で「山(8)」と「ごはん(5)」の語呂合わせから、(一社)日本記念日協会が8月5日を「山ごはんの日」に認定しました。里山SUNDAYSもそれに便乗して遊んじゃいました!

参加者は地元自治会の方、西濃エリア、県内各地、名古屋市、大阪府内から15名ほど。スタートは車座になって自己紹介から。5月から数えて3回目なので常連さんも出てきました。この日は、古民家の裏の畑(開墾中)で石ころの多さに苦戦しながら耕運機を入れて、石拾いをしてからソバの実を蒔き、鳥除けテープを張ると何とか畑らしくなってきました。

 

まだまだ暑い夏の日差しでしたが古民家の中は意外と涼しくて快適です。お昼ご飯ははシカ肉のローストビーフ風丼、ヤマウドの味噌和え•胡麻和えの2種、そうめん南瓜の酢の物を作って食べました。食後は6月のSUNDAYSで仕込んだ梅シロップを皆で試飲しながらゆっくり昼休み。「まるで田舎のお婆ちゃんの家に来たみたい」という声も聞かれました。

 

午後の最後は、揖斐川町の森本さんによるマイタケ栽培プチ講座で締めくくりました。里山SUNDAYSの夏の一日はこんな感じでした。興味を持たれた方は、何月からでも参加エントリーしてください。連続講座ですがお休みも自由のゆるい講座です。(次回の日程や内容お知らせはこちらから)

 

担当 嵯峨創平(森林環境教育専攻)