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2020年03月02日(月)

企業人に学ぶSDGs  「木工・建築文化論」その2

連携協定を結んでいる清水建設株式会社の多分野からなる講師をお招きして講義をしていただく第2弾。
今回の講師は、SDGsが目指す社会の実現・森林活用による貢献と中山間地域の地方創生をテーマに、清水建設㈱にて長年にわたり、地域冷暖房、再生可能エネルギー、地球温暖化対策、そして自然共生事業と、まさにSDGsが目指す主要な事業に関わってこられた八塩講師です。

ところでSDGsって?
日本語で言うと「持続可能な開発目標」。
経済・社会・環境を調和させ、「誰1人取り残さない」を理念に、すべての国と利害関係者が協力して実行する2030年までに達成すべき17のゴールと169のターゲットが示されたもの、です。

 

講義では、日本の抱える課題として、人口減少と東京圏への一極集中化が話されました。

全国では2040年までに896市町村が消滅する可能性があるそうです(2014年 日本創生会議の人口減少問題検討分科会発表)。
岐阜県では、なんと42市町村のうち、17市町村が消滅可能性都市に該当するそうです。
(ビックリです)

地域の都市機能を維持するためには「地方創生」が緊急の課題。
八塩講師からは、清水建設㈱が取り組んでいるプロジェクトや、各地で取り組まれている森林を活用した中山間地域の活性化の事例が紹介されました。

 

講義と並行して、学生たちが5つのグループに分かれ、グループワークを実施。
森林文化アカデミーの基本理念である「森林と人との共生」を実現するために、「森林資源を活かした地方創生」について議論を交わし、それをSDGsの視点で捉え直す

さて、学生の発表はどうだったでしょうか。

 

卒業生も参加してくれました。

「会員制シェアオフィスin森の中」(=森林環境を活かしたシェアオフィスビジネスの提案)や、「オシャレに森を楽しみたい」(=事前の準備やめんどくささを無くして気軽に森に入れるシステムの提案)など、学生ならではの意見がありました。

これに対し八塩講師からは企業人として鋭い指摘も出され、内容の濃いディスカッションができたのではないでしょうか。
授業後の学生アンケートでは「SDGsはチャンスになる、と感じた」との意見もありました。

八塩講師、サポートの照井さん、江口さん、ありがとうございました。
学生の皆さん、お疲れ様でした。

事務局 舟橋