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2026年07月28日(火)

「自然を尊敬する」只木先生を偲ぶ

7月12日に「只木良也名誉校長を偲ぶ会」が京都府の京丹波町和知で開催されました。只木先生は2012年に開校した京都府立林業大学校の初代校長で、日本を代表する森林生態学の研究者です。

 

日本の森林生態学、造林学の礎を築いた研究者で、普段の業務では只木先生の名前を目にすることはないものの、森林施業の理論の裏には只木先生の研究の業績が積みあがっています。そんな只木先生ですが、京都府立林業大学校、長野県林業大学校、森林文化アカデミーが10年来続けている三林大の結びつきをずっと見守ってくれました。

2015年の三林大の連携協定の調印式です。正面、一番右が京都府立林大学校校長(当時)の只木先生です。

三林大の伐木選手権では、学生たちが励む姿を温かい表情で見守って頂きました。表彰式での優勝斧も直々に授与です。

 

偲ぶ会では、自然を愛す只木先生ならではの献花ならぬ「ご献木」ということで、列席者の皆様はそれぞれ「木」を手向けながら、只木先生に別れを告げていました。

列席者は京都府立林業大学校の卒業生や林業関係者の皆様が多く、それぞれ樹木を同定しながら木を手向けていました。

こちらご献木の樹種です。じっくり同定できなかったですが、楽しませて頂きました。

 

 

木に囲まれている只木先生です。冗談を言って周囲を和やかにさせるのが得意(モットー?)で、毎回お話させれるたびに冗談を交えていたのが印象的です。

 

只木先生はご自身が育った京都に恩返しがしたいとの思いで、京都府立林業大学校の校長をお引き受けされたそうですが、自然に対する尊敬の念や愛情を持つという思いが自然とお人柄に表れていました。

 

只木先生が育った自然に対する恩返しを我々にしてくれたように、我々もまた次の世代に対して恩返しをしないといけないなと改めて思いました。

 

森林や林業という自分の世代だけでは完結しないという長期的な視点が求められるフィールドで、「自然に対する尊敬の念」というのは、とても大事なキーワードだと思います。

 

世の中は、AIの台頭など変化が激しく、短期的な利益追求に陥りがちなご時世ですが、生態系など自然の複雑さを考えると、AIでコントロール出来るものではありません。結果が出るまで数十年、数百年かかります。そもそも結果なんて存在しないのかもしれません。人間と森林との関わり合いの積み重ねが今の森林となって表れているだけですから。

 

そう思うと謙虚な気持ちで自然に愛(AI)を持って接することが大事ですね。

 

ダジャレセンスに溢れた只木先生に尊敬の念を表し、追悼したいと思います。

これまで長きにわたり温かく学生に教えてくださり、ありがとうございました。

 

林業専攻 杉本