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2026年05月25日(月)

ランタンを製作しました(「紡木人」自力建設2025)

自力建設「紡木人」では、木工専攻の方と一緒に、自力建設に取り付けるためのランタンもつくりました。チェーンソーの練習を終えて、暗くなった頃に片付け作業等に使ってもらえるようにという意図です。

木造建築専攻の学生は木工の知識について皆無な状態で臨みました。しかも細い部材を、四方に転ばせて、それを接合するという難易度の高いものでした!わたしたちの奮闘の記録をご覧ください。

 

 

ランタンのコンセプト

 ランタンのデザインをする際には、ランタンが目立つというよりは、照らしたときに紡木人の架構のシルエットが暗闇のなかに映えることを大事にしました。イメージとしては、夜になって柱が照らし出されたmorinosです。そこで、光を遮らないよう細いフレームのデザインにしようと話しました。また、紡木人との一体感や、空間のなかでさりげなくフレームが存在していることを大切にしたデザインで検討しようと話し合いました。

 

 

 

デザインの検討

 電球の取り外しやすさ、細い部材同士の接合方法や加工方法など、様々な要素が絡んでくるなかで何度も検討を重ねました。

 

(検討用につくった模型たち)

 

工房にある機械でどんな加工ができるのか、どんな接合方法であれば成立するのか。渡辺先生や木工専攻の石井さんからアドバイスを何度もいただきながら考え、デザインを確定させました。それがこちらです!3Dで図面を描いて寸法を割り出さなければならなかったので、ライノセラスというソフトを使いました。

(ライノセラスで作成したランタンのモデル)

 

 

クリ材を使いました。部材の厚みは6㎜と薄く、またかかってくるのはランタン本体の重さだけなので、それに耐えられれば十分だと判断し、接合部は木工用ボンドで貼り合わせています。

木の繊維方向に沿って部材の木取りをしたかったので、三角形のフレームも三辺を別々に木取りし、貼り合わせることにしました。

 

 

 

加工

今回はランタンを、以下のようにパーツ①から⑤まで分けてパーツごとにつくり、その後パーツ同士を貼り合わせて全体を構成しました。

 

まずはライノセラスでつくったモデルを、部材ごとに切り分け、レーザー加工機用のソフトに移し、木取りをします。

電動の機械を使用するよりも圧倒的に、木取りの際の切断面でのロスが少なく、一枚の板から想定以上の部材を切り出すことができました。しかも、ものの数分でデータ通りに部材を切り出してくれます。まさに、印刷をしているような感覚でした。

 

 

(レーザー加工機で出力しているところ)

 

次に、切り出した部材を、①~⑤のパーツごとに貼り合わせます。ボンドが乾くまでの間ずれないように固定しておくための枠も、レーザー加工機で切り出して使いました。

 

ボンドで接着したあとは、ほとんどのパーツが四方に転んでいるので、角度をつけるために横切り盤で切り欠いていきます。ランタン製作チームには木工専攻の石井さんが加わってくれていたのですが、コンマミリ単位の微調整をしながら切ってくれていました。

(角度を調整中)

 

そしてようやく、パーツ①から⑤を貼り合わせ、乾かします。乾いた後は全体的に少しずつずれていたりもしますが、最後にノミで角を落とす際にバランスを調整して、自然な印象が出るようにしました。

 

(すこしずつかたちが見えてきた!)

 

着色は鉄媒染で。クリ材を使っているのですが、アイアンに見えるほど黒く染まりあがりました。


 

 

 

ソーラーパネル設備・配線について

 

ソーラーパネル、配線、ソケット、電球については、一体になっている既製品を選びました。

ランタンは登り梁に設置します。コードを登り梁を伝わせながら屋根の上に回し、屋根の上にソーラーパネルを設置しています。屋根の立平葺にソーラーパネルを固定するための金具も間に噛ませ、取り付けを行いました。ソーラーパネルには光センサーがついていて、日中は発電し、暗くなると自動的に光ります。


(取付完了!)

 

苦心しながら取り付けも完了。夜になったら優しく照らしてくれています。

前を通りかかった際には、ぜひ見てみてください。

 

 

木造建築専攻2年 千々和駿