里山キャンパス、今年も始まりました
<2026.5.14> 2026年度の「里山キャンパスプロジェクト実習」が始まりました。
里山キャンパスは、森林環境教育専攻の学生が、学内のフィールドを拠点に、体験を通して学びをつくっていく実習です。
決められたカリキュラムをなぞるのではなく、現場で起きること、自分たちがやってみたいこと、仲間との関係性の中から学びを深めていきます。
今年度の第1回目となるこの日は、1年生に「新しい学びの場づくり」を伝えるオリエンテーションからスタートしました。
専攻の4名の教員が、それぞれの視点から「里山キャンパスとは何か」を語ります。

里山キャンパスは、まだ完成された授業ではありません。教員が用意した正解に向かうのではなく、学生と教員が一緒に試しながらつくっていく、実験的な学びの場です。
「分野横断で学ぶ」「現場で体験を通して学ぶ」「学生自身が”関わり方”を考える、選ぶ」、そして「モヤモヤも含めて学びにする」など、この場で研究されている新しい学びのあり方を伝えます。
だから、こんなメッセージも。
「みなさんの学びにとって教員は”使う人”。ぜひ使ってほしい」
これまでの学校教育のように「教わる」という受け身ではなく、学生自身が自身の学びを組み立てる。
そのために、学生がやりたいことを見つけ、必要な人や場とつながりながら、自分の学びを組み立てていく
ー そんな関わり方が、この授業では大切にされています。

続いては「チェックイン」。今の自分の状態や気持ちを言葉にし、互いに聞き合う時間です。
里山キャンパスでは、この時間をとても大切にしています。
この日のチェックインでは、学生や教員からさまざまな言葉が出てきました。
入学から1ヶ月半が経った1年生からは、
「学生生活を楽しんでいる」
「新しいことに挑戦したい」
「自分の気持ちを言葉にするのが苦手だけれど、少しずつ残していきたい」
などの言葉が。2年生からは、自分の学びや活動の中で
「ルールや固定観念にとらわれている自分に気づいた」
といった素直な言葉もその場に置かれます。
仲間をつくることは、互いを知ること。そして、自身の言葉を受け止めあえる関係になること。
「チェックイン」があることで、里山キャンパスは単なる学習や作業の場ではなく、互いに学び合う「共育」の場をつくろうとしていることが徐々に染み込んでいきます。

チェックインの後は、1年生は学内フィールドの見学、2年生はフィールド整備です。

午後からは、夏に行われる「もりもりキャンプ」に向けたキックオフミーティングの準備。
夕方からのミーティングに向けて、学生たちは食事づくりと会場準備を行いました。
森林環境教育専攻の「キャンプベースド・ラーニング」では、野外調理も重要な学びの時間。
ただ食事をつくる時間ではありません。
・誰が何を得意としているのか?
・どんな声かけをするのか?
・困ったときにどう動くのか?
など、共同作業の中で、自然とその人らしさが見え、チームビルディングに必要な視点やコミュニケーション力も学びます。
卒業生の指導を受けながら、食事づくりを通して実践的にこのフィールドにある道具や設備を使い方を身に付けていきます。

・・・ということで、今年度の里山キャンパスがいよいよ始まりました。
何をするかが最初からすべて決まっているわけではありません。
だからこそ、自分で考え、仲間に声をかけ、試してみることが大切になります。
うまくいくことも、いかないこともあります。でも、その過程を言葉にし、共有し、次につなげていく
暮らしにつながる実践を通して「生きる力」を身につける ー それが、ここでの学びです。
里山キャンパスでは、これから1年間、学内のフィールドを拠点に、学生たちがさまざまな活動を展開していきます。
活動の様子は、Instagramでも発信しています。ぜひご覧ください。
<森林環境教育専攻 教員 小林(こばけん)>