「馬搬・馬耕体験実習」
日本で最高の馬搬の授業と自負している(笑。でもほぼ確実!)「馬搬・馬耕体験実習」
が行われました。今年は、特別なプロジェクトが最後に実施される関係で(詳しくは報告
ご覧ください)、馬耕は実施しませんでしたが、森林文化、景観、セラピー、教育、ヘルス
ツーリズム、コミュニケーション、持続可能な暮らし、人材育成研修(イギリスでは馬を
介した企業のリーダートレーニングプログラムが盛ん)などなど多くの分野にまたがる
可能性を秘めた「馬」と4日間みっちりと過ごすことで学生たちは多くのことを体で
学んだようです。講師の岩間さん、倉本さん、ありがとうございました!!
農林高校の教頭を退職後、アカデミーに入学し、卒業後は地元で自らの活動場所を
切り開いていこうと意気揚々の1年生、ケンケンこと丹羽健一さんからのアツ〜い
実習報告をご紹介しますね。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作
******(ここからケンケンこと丹羽さんの報告)*********
例年、2月中旬の4日間で、森林環境教育専攻1年生を対象の中
耕」が開講されています。
「馬搬」とは、広義には馬による荷物の運搬のことですが、この
ける馬搬、つまり山林において伐採した木材を、馬によって搬出す
扱っています。
またこの講義では今年は実施しませんでしたが(馬耕の様子は昔のアカデミーブログ参照)、
「馬耕」は水田の耕
これらは1950年代ま
しかしトラクタをは
しているのです。

森林環境教育専攻では、文化として、林業における重要な技術であった
学ぶとともに、ヨーロッパの環境教育の場(ユースファーム)で、大き
している馬と人間の関わりについて、この講義で学びました。
なお、本講義は全て実習で、学生は、馬や馬搬に関わる講義内容も
ともに歩いたり、作業をしている現場で、講師の口から語られる専
という、まさに体験しながら学ぶ体験学習でした。講義の4日間は、朝食・昼食・夕食は、
全て学
聞きたい内容を質問する貴重な座学の場面となりました。
報告に先だって、報告者としての自分を開示したます。今年還
場で、大学での専門も畜産。肥育牛100頭の畜産経営の経験や、
ラブを経営していることなど、牛や馬には大いに親近感がありました。
久
事業
2月11日(祝)講師の岩間敬氏と倉田伸幸氏、そして「きりしば」と「てらゆう」の、
お2人・2頭が森林文化アカデミーに到着しました。
馬運車から降ろされた2頭の馬の印象は、足の太さと肩と尻の筋肉
のそれ違うということであった。血統としてはブルトンとペルシュロンの系統だと説明
を受けました。 さっそく私たちは2頭分の飼葉と水を実習地のグランドに準備。
岩手県から15時間、車に揺られてやってきた2
30リットルほどの水をあっという間に飲み干して、
やると、ボリボリと音を立てて食べていました。
今年のこ
グランドに露天で
1日目 2月12日(木)
朝6時半から朝飼い。ほぐした飼葉と水を与え、朝食を済ませて
実習初日として、馬に触れることからスタート。ブラッシング、
き馬を行いました。
単純な直線路から、三角コーンで制限してのスラロームへ、
重要なのは定位置での停止で、馬搬では作業の途中での操作時・危
を止めることが大事と講師より説明がありました。
そして、馬が荷物を引くためのハーネスの装着に加えて「どっこい」・・・90cm
ぐらいの木製の牽引器具を装
てらゆうチームでリレ
心地が良いと感じました
私は牛の引き綱などの経験が相当あるので、牛のショーポジショ
持って立つ癖があり、馬搬では近すぎて危険と指
馬で意思の疎通を体感した他の学生は私の何十倍も
ことが収穫だったようです。
どっこいを使った木一本の引き馬実習から、一頭でのロングレーン
使うような長い手綱)、さらにスノーチューブをどっこいに牽引させ
車?そり?のように自分が乗って馬に引いてもらってコースを走る
え手綱をロングレーンまでを一気に体験しました。
馬の調教や、操作は簡単でないことを聞いていましたから、講師か
この系統が育種によって、おとなしいうえに指示をよく聞いてくれ
るという説明が、とても納得できましたし、感動しました。
2日目 2月13日(金)演習林にて 間伐木の搬出の様子を見学。さらに林内傾斜地
において引馬の実習。馬の下側に立たないように引綱をもって移動
を安全にすすめるための注意点を口を酸っぱくして指導してくださ
この間伐木の搬出が現場で馬搬を見る生まれて初めての体験でしたが、まず第一
作業道も付けずに、人が歩くのと同じに、馬が移動する様は機動力の高さが圧倒的に
林業ではミニバックホーを重宝して使う場面でも、馬の方が圧倒的に林地
に有利でした。このことは特筆といっても良いでしょう。さらには馬のけん引力も
想像
機械力
岩間さんとの語らいの場では、馬搬技術を引き継ぎたいと技術指導をしていること、
馬育成に力を注いでいること、
田んぼを耕したり、代掻きをして
多種多様に広げることで、人と
大変面白いお話を聞
これらのお話の一端は、株式会社三馬力社のfacebookや岩間敬さん/馬
で調べてもらうと詳しい情報が載っていますので興味のある方はぜひ。
途中、波なり学校、森のようちえんの幼児、morinosに遊びにきた子どもたちと馬との
交流の場面にも遭遇し、馬と人とのふれあいの場面を体感することができました。
4日目 2月15日(日)馬搬にて材木の搬出、この日は樹高25mのヒノキを演習林で
新津先生指導のもと、三つ緒切りに
人力・馬力だけの実習となりました。
チェーンソーと重機・架線が当たり前になっている私たちにとっ
だったものを目の当たりにして、その方法しかないと
た一日でした。
岩手へ戻る岩間さんと2頭の帰り支度は、夕日と相まって寂しいも
いに再会を約束しました。次にお会いできる際には、馬搬馬耕まではい
牛や馬のいる自分のフィールドを報告したいと思いました。
この講義を受講して、馬搬の文化、馬と人間との関係性などを学ぶ
予定を遥かに超えて、感じたり、考えたりする4日間となりました。
方
林内の木材の移動
したが、これだと林道や
馬搬は作業道も無し
な静かな力」での木材搬出の姿を見
方法」で代替できる可能
NbS(ネーチャー ベースド ソリューション:自然に立脚した社会基盤の構築)に
対して、森林文化アカデミーは文化として具体を提案する
「必要十分な静かな力」は私に見通しを与えたと今感
馬搬の実習は、牛は得意だけど馬はちょっと苦手と思っていた私に
ったですね。きっと上手くいくと思います。」の言葉どおり、てら
2頭が馬が好きになる機会を与えてくれましたし、馬と意思が通じ
ました。
また産業文化として、木材搬出での馬搬の機動力に、実用的な可能
私の専門である田畑耕起においても、もしかしたら馬耕がトラクタ
るかもしれないと考えさせるものでした。
森林文化アカデミーの一年目が終ろうとしています。馬搬馬耕の講
さん宝物のような現場現物との体験が輝いています。外部講師の先
このような貴重な体験を与えてくださった皆さんに感謝します。
森林環境教育専攻1年 丹羽 健一













