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2019年10月28日(月)

オープンカレッジ「野生のきのこを知ろう」今年も実施しました!

10/26(土)にオープンカレッジ講座「野生のきのこを知ろう」を開催しました。

昨年同様、今年も会場は美濃加茂市にある「ぎふ清流里山公園」です。

小さなお子さんから年配の方まで幅広い年齢層の19名の参加者の方々に集まっていただきました。前日まで降り続いた雨も止み、絶好のきのこ日和です。最初に40分程度、きのこの生態や形態、毒きのこで中毒しないための注意点などを説明しました。

講義の後は公園内の林を中心にきのこの観察と採取を行いました。昨年は講座開催の時期にはほとんど降雨がなく、観察できたきのこも非常に少なくて残念な思いをしました。それに対して今年はそこここにきのこが見られ、参加者の方々も観察と採取に追われる状況でした。

きのこの採集

白くて小さなきのこを見つけました

きのこの採集風景2

思い思いに歩いて探しています。小さなお子さんも頑張りました!

カキシメジ

カキシメジもありました。雨の後でぬめりがはっきりと。有毒なので部屋で説明。

まだまだ採り足りない思いを残し、部屋に戻り同定を行います。

採取したきのこ

机いっぱいのきのこ。載せきれず隣の机にも溢れています。

机を繋げて大きなスペースを作りましたが、載せきれないほどの種類が集まりました。ざっと見たところでも50種以上。当初仕分けをしてもらって参加者の方に同定の作業をしてもらう予定でしたが、種類が多く時間が足りなくなりそうだったので、こちらで特徴的な種類や覚えてもらいたい分類群のものを説明していくスタイルに変更。有毒のものや食用として有用なもの、形や匂いなどの特徴、生態が興味深いものなどを中心に30種程度を説明しました。

クチベニタケ

ミニミニ宇宙人?クチベニタケというきのこです。ゼラチン質の根のようなものが付いています。

クロラッパタケ

クロラッパタケ。ヨーロッパでは食用とされています。

スミレホコリタケ

スミレホコリタケ。15cmくらいの大型のホコリタケの仲間。成熟すると内部が暗紫色の胞子で満たされます。

半日の講座で時間が少なく慌ただしい講座でしたが、きのこの種類が多かったこともあり参加者の方々には凝縮された内容を楽しんでいただけたと思います。今回の体験を通して、森林や身の回りの環境には様々なきのこが存在し我々と様々な形で関わっていることを知っていただけたのではないでしょうか。

11/9、10には森林文化アカデミー内において「秋のきのこ展」を開催します。例年通り美濃周辺で見られる野生のきのこを生で展示します。参加は無料ですので、お気軽においでください。(教員 津田)

 

注)開催場所のぎふ清流里山公園では、原則としてきのこを含めた生物の採取は禁止されています。今回は観察講座ということで採取を許可いただきました。また講座では食用を目的とした乱獲的な採取はせず、同定、観察に必要な量にとどめています。