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2026年07月07日(火)

「はじまりの森」学内プレゼンを行いました。(自力建設2026)

はじめまして、Cr科1年 木造建築専攻 桑原です。

7月2日(木)に多目的ホールにて、本年度自力建設の学内プレゼンを行いました。

プロポーザルから約一か月、発表時に皆さんから頂いた講評をもとに、棟梁の梅田さんを中心に、建築専攻一年一同で基本設計を進めてまいりました。

当日は忙しい中にもかかわらず、大変多くの方に足を運んでいただきました。

今年度自力建設の棟梁である梅田さんが、今回の育苗用実験温室を「はじまりの森」とした由来やコンセプトをおさらいするところからスタートし、この建物が①はじまりの森への玄関、②自然の恵みを活かす実験温室、③多様な使い方ができる屋外空間という3つのエリアに分けられていることを発表しました。

続けて梅田棟梁が①の建物北側の説明をしたあと、②の育苗温室としての建物の概要を稲垣さんにバトンタッチし、構造的視点による安全性、構造体の腐朽・防水対策、散水や遮熱機能などの発表を行いました。

4月末に課題が発表されてから、湿気を嫌う木造建築と、高温多湿になりやすい温室との矛盾をどう解くかが今回の自力建設最大の関門でした。

 

今回のはじまりの森では、木部の腐朽・防水対策として、透過素材のポリカーボネートを土台から梁まで建物の内側に貼り上げることや、土台部を床面よりも高く設定することで、木部に直接水が当たらない設計になっています。

 

また、南面の下部に給気窓、北面の上部に排気窓を設けることで、煙突効果による効率的な換気を実現し、湿気や熱い空気が建物内に滞留しないための工夫が施されています。

 

続いて、本多さんから作業スペースやウッドデッキなどの③屋外空間についての説明がありました。

「屋外の育苗・作業スペースにウッドデッキがあると腐朽が心配」という意見をもとに、それらの作業が想定されるところは砂利を敷き、残りの南面から東面にかけて、人々が憩えるウッドデッキを設置しました。ウッドデッキも日光や雨に直接曝されることがないよう、上部に軒がかかっているところに限定をしています。

その他には南北に通る動線に、アクセントとして県産材の洗い出しタイルを使用することなどを説明しました。

次に渡邉さんから、木工専攻との共同制作についての説明がありました。

今年は南北に設置する建具を一緒に製作することになりました。

今回の自力建設では、落枝落葉など懸念点から建設予定地内のケヤキとカツラを全て伐採します。長い年月の間、その場所に植わっていた木々を無駄にせず利用していくことで、「はじまりの森」から苗木が育ち、森を育て、そして循環していく繋がりを大切にしたいとういう想いから、建物の顔になる建具を製作することを決めました。

デザインは10月ごろに合同コンペにて決まる予定です。

どんなデザインになるのか、今からすでに楽しみです。木工専攻の皆さんも一緒に頑張りましょう。

 

 そして私、桑原から今後のスケジュールについて説明をしました。

基本設計が終わり、ここからいよいよ実施設計に移ります。

より詳細な図面を引き、それらをもとに見積・発注作業、またそれと同時進行で製材作業も始まっていきます。

果たして、大工合宿までにすべての作業が間に合うのでしょうか…間に合わせます!

それ以外にも建物を建てる土壌を整えるための力作業も7-9月ごろにかけてたくさんありますので、このブログを読んでいる学生の皆さん、ぜひ力を貸してください!!

 

 質疑応答の際には、「腐朽対策を施しても将来腐りが起きてしまった際に、簡易的な工事のみでその部分を交換できる仕組みなどはあるか」という、貴重なご意見もいただきました。

長期にわたって続いているプロジェクトだからこそ、今回も例外なく、再度しっかりと検討していきたいと思います。

そして発表後、今回の施主である中森さん・塩田さんに感想や質問を伺いました。

発表の中には盛り込み切れなかった排水設備や屋外空間の構想など、すり合わせることができました。

これからも工事の進捗に応じて、密なコミュニケーションを意識していきたいと思います。

 

ここからが本番という自力建設、木造建築専攻一同、全員で頑張っていきますので、

ぜひ応援よろしくお願いいたします!

                        木造建築専攻一年 桑原陽向