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2018年10月06日(土)

身近な材料で簡単にできる苔玉づくり

昨日,クリエーター科の実習「苗木・挿し木・苔玉のつくり方」の2回目を実施しました。

この授業では山引と挿し木による苗づくりと,苔玉のつくり方について学びます。挿し木による苗づくりでは,果実を食べれる樹木や,学内ではめずらしい樹木を増やすために挿し木を行います。苔玉は大人にも子供にも人気があるため,作り方を知っていると自然に親しむワークショップで活躍できます。

ザクロとカンボクが良く発根していました

今日はまず,前回6月に実施した授業で挿し木しておいた苗の活着具合を調査しました。サンショウ,マグワ,ザクロ,カンボク(これはヒドい味なので食べれません。樹木同定用に植栽するためです)を挿し木しておいたのですが,サンショウとマグワは全滅でしたが,ザクロとカンボクは8割ほど活着しており,発根も十分であったので,ポットに小分けしました。来年一年間ポットで育てて大きくしてから学内に植栽します。

続いて,苔玉づくりの前に,盆栽の鑑賞方法についての講義を行いました。苔玉も盆栽のはしくれです。大本の盆栽について,鑑賞のコツを知っているだけでも応用が効きます。盆栽の種類や樹形,枝の外し方,その他管理方法,経年変化などについて講義しました。

午後から,いよいよ苔玉づくりに取り掛かりました。苗は6月に山引きで採取して養生しておいたものを使い,その他の土やコケを調達しました。ベースとなるケト土は田んぼの土で代用可能です。また,コケは学内の斜面に自生しているハイゴケを使います。

完成した苔玉。ヒカゲノカズラを巻き付けてあるものもありますね

調整した用土で寄せた木々の根本を覆い,コケをかぶせて,黒い木綿糸を巻き付けて固定し完成です。今回は一人5つほど作成しました。

お気に入りの一つを手にニッコリ

最後に記念撮影です。身近な材料で簡単にできるでしょ。是非,ワークショップ等で披露してみて下さい。

教員:玉木