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2020年07月18日(土)

素材生産現場で木材の直送方法を学ぶ

まだ梅雨が空けませんが、ブログで紹介しているように、エンジニア科2年生の林業コースと、クリエーター科2年生の林業専攻の学生が、スイングヤーダを使って木を演習林から出している実習を行っているところです。

 

演習林でのスイングヤーダ実習

 

さて出てきた材をどうするのかというと、アカデミーの製材所で使う他、一部は原木市場で販売しています。しかし近年、木材の流通が変化し、原木市場で競りにかけるのではなく、直接大型製材工場に持っていくという「直送」という方法が主流になっています。

その場合は、従来原木市場にお任せしていた仕分け作業を、出荷者が行う必要がありますので、仕分けと検知の方法を理解しなければいけません。

今回は杣の杜学舎さんが、共販所を運営している県森連の方をお呼びして直送のための「造材・検知講習会」を企画してくれましたので、アカデミーの学生も参加しました。

 

 

検知の際は末口にメジャーを当てるのですが、メジャーの選び方(JISマークのあるもの)、当て方(楕円になっている場合は短径が末口径になるので、複数方向からメジャーを当てること)などなど、教えてもらいました。

 

検知した後、径級を小口に書いていきます。

小口に測った末口径を書いていきます

 

実際に杣の杜学舎さんで搬出している現場にも行き、フォワーダに載せた材の検知も行いました。今回直送を検討している出材先では、14cm以上の丸太になるのですが、「14cm」の規格については曲がりのない直材のみになります。もし直送した後、納材できない場合は、県森連さんが別の製材所に販売してくれるのですが、はじめからバイオマスとして出荷するより単価が低くなってしまいます。

 

大型工場に直送するか、はじめからバイオマス用にするか、判断に迷います…

 

こんな感じで、この場合は直送にする、この場合はチップ行きとして造材するなど、現地を見ながら判断基準を学びました。

一人ずつ検知を行いながら、測り方が合っているかチェックしてもらいました

 

今回の研修を企画して頂いた杣の杜学舎さん、県森連さんに直送を行うための仕分け、検知方法を教わることができました。少しでも材を高く販売できるといいですね!