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2020年07月01日(水)

第3回岐阜県地域森林監理士養成研修を開催しました。

(1)県基本計画・県主要施策(森林・林業)                                                 

岐阜県林政部林政課 技術総括監 安達 宗靖     10:00~12:10

 岐阜県林政部は、平成18年に定められた「岐阜県森林づくり基本条例」のもとに、5年ごとの「森林づくり基本計画」がある。現計画は3期目となり、これまでの移り変わり、現基本計画の内容について説明がありました。

 基本理念は「揺るぎない長期的展望と県民協働による持続可能な森林づくり」特に岐阜県で特徴的なのは、今まで、「伐ったら植える」と一辺倒だった方針に対してそれには無理があるのでは? という県民の意見を受けて、繰り返し木材生産を行う森林(木材生産林)と森林の持つ公益的機能を重視した森林(環境保全林)に分類し、それぞれの森林の状況に相応しい管理方針を定める仕組みが作られたということです。これは岐阜県独自のものとなっており、今年度中に県下全域で区分される見込みです。

 講義の最後に、安達技術統括監から受講生に対して、地域森林監理士に対する期待をこめて「行政や地域に提案のできる人材となってください」と激励の言葉がありました。

 

(2)国政策 

林野庁中部森林管理局総務企画部企画調整課  課長 岡田 裕貴氏        13:10~15:15

 

 本講義は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からWEBを活用した研修を行うこととなりました。

 この講義では、森林をめぐる歴史 特に拡大造林の時期に植えた木の収穫時期を迎え、その木材を活用するため林業の担い手不足と、現状、木材利用が困難な林地をどのようにしてゆくのかが大きな課題となっている説明がありました。

 昨年度、施行された「森林経営管理法」により、市町村の役割が重要となっているが、市町村林務担当者が不足しているのが現状である。しかし、今後、地域に根差した人材が継続的に地域の森林に関わっていくことの重要性について話がありました。