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2018年08月29日(水)

第2回『キャリアカフェ』が開催されました。

8月27日に第2回キャリアカフェ(森林文化アカデミー・岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム共催)が開催されました。今回のキャリアカフェでは(株)丸光イトウの伊藤峰由社長をお招きしました。

丸光イトウのコンセプトは「森と街をつなぐURBAN FORESTER」です。本社が市街地にあるため、林業の素材生産だけではなくその技術を生かした造園土木、特殊伐採も手掛けています。他にも木質バイオマス事業として、自社工場でチップ生産を行っています。

今回は2部構成として、第1部では伊藤社長に会社の概要や今後の事業展開等について説明していただきました。印象に残ったのは27台にも上る豊富な林業機械を駆使して、効率的な素材生産や、学校や公園等での特殊伐採、災害時の倒木処理などに従事していることです。例えば、先日の豪雨時に高山本線に土砂が流入した際は、復旧作業に迅速に対応したり、台風の際は神社で倒れてしまった大径木をいち早く駆けつけて除去したりしたこともあったそうです。このように災害時に迅速な対応ができることから、行政や地域の方々からの信頼を得ることができているのだと感じました。

第2部では林業専攻の学生を中心に第1部で気になったことをより掘り下げて意見交換をしました。飲み物やパンを食べながら、和やかな雰囲気でより専門的、具体的な内容についてお話を伺うことができました。ここでは、コンソーシアムの事業の一環としてドイツ仕様のチェーンソーパンツを日本人の体型や日本の気候に合うように改良して販売するプロジェクトについて説明していただきました。

伊藤社長にはお忙しいなかにも関わらず、学生一人一人の質問に対して丁寧に分かりやすく答えてくださり、林業の技術を街で活かす「URBAN FORESTER」について理解を深めることができました。

クリエーター科1年 井上峻太郎 小原光力

 

伊藤社長は2代目。若い経営者として、率先して動き、ドイツにも出向き、最新鋭の機械を購入するそうです。

何を会社の強みにし、持てる技術をどう使うか?

どう使えば社会に求められるのか?

より良い社会になるのか?

柔軟に対応しながら、経営者として自社の立ち位置を見据える姿に触れることができました。

森や木の仕事は繋がっており、一見異分野に見えて実は卒業後に繋がりたい企業のトップの方から直接お話を聴くことができる機会は学生にとってとても貴重であります。

伊藤社長、本当にありがとうございました。

クリエーター科長 松井勅尚