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2018年01月24日(水)

環境教育やるなら必須でしょ!「簡易製材とチェンソーワーク」(2日目:チェンソーワーク編)

前回の簡易製材に引き続き実施したチェンソーワーク。今度は製材機に頼らず、チェンソーと自分の腕一つだけで、ものを作り上げる体験です。

今回の講師役も引き続き伊佐治先生です。

チェンソー=林業の道具

となりがちですが、実はログハウスやチェンソーアートなど、チェンソーは様々な用途に使える便利な道具です。(使い方を間違えると危険な道具ですが)

また、木の伐倒とは異なり、チェンソーワークの場合、チェンソーの様々な使い方、テクニックを知ることもできます。それと同時に、「材質」「逆目」「乾燥度合い」など木の性質を体感することもできます。木と向き合うには便利な道具です。

今回は、そんなチェンソーの技法の数々が制作プロセスで体感できる「ベンチ作り」を実施しました。

まずは丸太を半割りにする作業からスタート。前回の製材機「人間版」です。チェンソーを水平にして面を出すのはなかなか大変!墨をつけてやってみてもつい曲がります。。だから学生さんたちも真剣です。

お次は座面を「ブラッシング」という技法でチェンソーのバーを平たく撫でるように使って凸凹をとります。これもちょっと力を入れすぎるだけで凸凹をとるどころか、余計に切り込んでしまうから注意が必要です。チェンソーの繊細なコントロールが必要です。

その後も、座面を足に乗せるために、スクライバーでけがいて、チェンソーの刃先で切り込みを入れて、ハンマーで叩き、そしてチェンソーでまた撫でていくことで丸太に凹みをつけます。様々なチェンソーの使い方を体感できました。

途中、雪がちらつく中、でもそんなことも気にせずに学生さんたちは真剣に作り続けていました。最後に座面や足をチェンソーで丸めて完成!

一本の丸太から、チェンソー一つで立派な家具の完成です。

簡易製材、チェンソーワークと2日間かけて「1本の丸太が暮らしのモノに化けていくまで」を、自らの手で体感してもらいました。この「プロセス」体験そのものが環境教育の指導者として大切な宝物になるでしょう。また世界有数の森林国の環境教育指導者として今後こうした「木を使う楽しさ」「木で作る楽しさ」の体験を通して、森と人をつなげ持続可能な社会づくりに向けた活動をどんどん展開していってもらえたらなぁと願っています。

伊佐治先生、2日間楽しい授業をありがとうございました〜。

なんちゃて先生 萩原ナバ裕作