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2018年06月07日(木)

森を測る技術を学ぶ Cr1林業専攻「測量技術」

森林(土地)の形状、広さなどの情報は、森林施業を行う上でとても重要な情報です。

現地測量は、その情報を得るために欠かせない技術です。

現在では、地図情報や衛星情報からもずいぶん詳細な情報を得ることができるようにはなりましたが、実際にその場に出向き行う現地測量にはかないません。

現場に立ち、測量作業を行うことで、地形や地質、日当たり、樹木の育ち具合など測量データー以外の様々な情報も得ることができるんですね。

「測量技術」の授業では、2日間の座学・実習をとおし、コンパス測量ができるようになることを目指します。測量や図化作業の実習では、アナログ機器、デジタル機器の両方の作業が対比できるようプログラムを組んでいます。

山林作業で使われる測量機器もデジタル化が進んでいますが、あえてブラックボックスの無いアナログ機器を使うことで、ベースとなる原理や技術への理解を深めることができます。

両日とも、あいにくの雨天となりましたが、室内で行ったアナログ機器測量では、磁北方位角測量と方向角測量の比較により磁場の影響が確認できたり、デジタル機器の測量では、コンディションのハードな雨天時の測量作業を体験できたりとそれなりに中身の濃い実習ができたと思います。

アナログコンパスの取り扱いでは、斜面での三脚設置、機器の水平の出し方、メモリの読み方など細かなコツも学びます。

手書きによる作図作業では、紙面に収めるは縮尺をどうするか、基点を紙面のどこに置くかなどすべて自分で決めなければなりません。方位の〇〇°が紙上でどちらになるのも実際に分度器を当ててると良くわかります。

そのあとで、PC作図を行うとその便利さ、ありがたさが、本当に身に染みるという訳です。PC作図では、いつもフリーソフトの「コンパスtoGIS」のお世話になっています。

  

 

森林調査でのプロット設定を想定した実習では、ポケットコンパスで磁北を基準に1辺5mの正方形を設置してみました。

わずか1辺5m、床も平なので斜距離換算は不要。楽勝なお題と思いきや、どうしても基点と終点が合いません。

磁北方位を使わず内角だけで測点を辿ってみると、方位が大きくずれたポイントが見つかりました。建物内での磁場の影響を実感します。

 

雨の中、デジタルコンパスを使った測量も行いました。アナログコンパスと違い、三脚も間縄も不要で、作業効率がアップします。良くある目盛りメモリの読み間違いもなくなります。

キャリブレーションをしっかり行い、測量成果が、閉合比1/100を下回ったらやり直しという約束で測量を開始します。

結果は、なんと、過去3年間で最高の1/546の精度をたたき出しました。

初めての現地測量、しかも雨の中でということで、お見事と言えるでしょう。(過去の結果がショボかっただけ??)

 

測量は、森林調査でのプロット設置や作業道の線形計画など他の授業でも行う機会は多いはずです。その時は、先頭に立って、戸惑うことなく、華麗な測量技術を披露してくださいね。

いうまでもなく、林業の現場で欠かせないスキルです。しっかり身に着けておきましょう。

以上、担当の伊佐治でした。