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2018年03月30日(金)

日本森林インストラクター協会の会長さんが訪問

 岐阜県立森林文化アカデミーの森林環境教育専攻で資格取得を推奨するものの一つであり、二次試験にインセンティブがある「森林インストラクター」。

 その資格者の全国集団、一般社団法人 日本森林インストラクター協会(http://www.shinrin-instructor.org/の会長である浅香 剛さんと、京都森林インストラクター会の会長 篠部幸雄さんが、熱心に森林文化アカデミーを見学されました。

 

 森林文化アカデミーの高卒者向けのエンジニア科、大学卒・社会人向けのクリエーター科の専修教育、そして林業と木造建築の専門技術者を対象とした研修、県民を主体とした生涯学習講座などのオープンカレッジ、そして産学官連携による森林技術開発・普及コンソーシアムなどについて、10:0o~16:00までみっちり調査されました。

 学長室では学生が作成した涌井学長専用椅子(ハチギリ、トチノキ、ホオノキ、クリ、ブナ、ヒノキ、イチイ、コウヤマキ)を見学もされ、樹種の使い方や斧の七つ目の理論について感心されていました。

 

 数々の自力建設をご覧いただいたのですが、15期の自力建設「森湊灯台」では、演習林から切り出したホノキの心柱にも感心されておられました。ちなみに自力建設は2016年のウッドデザイン賞を受賞しています。

 

 アカデミーの建物では特徴的な「森の情報センター」も見られました。ここは入学式、卒業式だけでなく、オープンカレッジなどで県民にも広く利用されていること。太い丸太は美濃市の酒造メーカー所有山林から切り出されたことなども感心されておられました。

 

 

 最後に、青森県で開催される「日本伐木チャンピオンシップ(JLC)」出場に向けて練習している春休み中の学生から、競技のための練習方法チェンソーの仕立方などを聞いて、現場チェンソーワークと競技お違いを実感されました。

 

 さて、今回の視察、「林業や林産業もPRすべき森林インストラクターが今後どのような研鑽を積む必要があるのか」を探る目的もあったようです。

 実践中心の森林文化アカデミーの教育をヒントに、日本森林インストラクター協会も新たなステージに入る予感を感じました。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。