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2017年07月13日(木)

平成29年度第2回施業プランナー上級研修を開催

施業プランナーの中でも地域の森林管理・経営を指導、牽引することができる人材を養成する上級研修を開催しました。3年間研修で、所有者への説明、計画から進捗管理、マーケティングを研修するするうちの平成29年度は、マーケティング能力をテーマに3回で研修するものです。

第1回は5月17日(水)にマーケティング初級として「日本型流通システムの形成とマーケティングの実際」と題して、川村先生によって、研修実施されました。

今回は、平成29年度第2回のマーケティング中級として吉野林業に学ぶ「吉野ブランドの形成とブランド喪失」と題して7月12日(水)10:00~16:00で森林文化アカデミーテクニカルA棟研修室Aにて講師は第1回と同じく川村農学博士にお願いし実施しました。

講義としては、焼畑農業の休閑地利用からスギの直挿し造林によって、町家需要から吉野林業が始まり、造林地売買、山守制度から吉野ブランドが形成されたこと。90年代に入るとそのブランド力を産地化が支えたが、高価格材市場(役物市場)は需要の変遷とともに崩壊した。

背景には、ハイエンドユーザーからローエンドユーザーへ、家族部屋と分けられた「座敷」こそ客への接待のための空間があり家の目的でもあったが住宅が、家族のフラットな関係を示す空間等への変化していったこと等の話しがありました。

 

また、吉野ブランドが日本林業への影響は、育林コスト上昇を招いた「良質材生産」、長伐期施業が高価格材生産の認識を与えたことは不幸で、よほど余裕のある林業でないと難しいなどの話しがありました。