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2022年11月22日(火)

専門技術者研修「これからの木造建築構造を考える」

木造建築の新しいかたち(その199)木質構造に関する住育の取り組み
実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「これからの木造建築構造を考える」を開催しました。
これは、木造建築構造の現状について情報共有し、これからの木造建築構造のあり方について考えることを目的とする研修です。前半は「木造建築や木材に関わるトピック」に関する御講演をいただき、後半はこれからの木造建築に関して参加者皆さんとともに議論する内容となっています。
午前の部 9:30~12:30、午後の部 13:30~16:30として研修を実施しています。

第5回は「木材・木質材料の土木利用の現状と課題」について開催しました。佐々木 貴信 氏(北海道大学大学院 農学研究院 木材工学研究室 教授)をお招きし、木材や木質材料の土木利用について講演いただきました。近年、多角化している木材利用において、土木分野における木材利用や、CLT材などの新しい木質材料での林道橋などの利用についてお話しいただきました。

研修の様子

 

第6回は「木材の特性と木質構造物の耐久性」について開催しました。澤田 圭 氏(北海道大学大学院 農学研究院 木材工学研究室 講師)をお招きし、木材の特性と木質構造物の耐久性について講演いただきました。多角的な木材利用(住宅から中大規模木造、接合部設計など)を推進するための基本的な木材の特性、特に木材の耐久性について最先端の研究成果を交えてお話しいただきました。

研修の様子

いずれの回も、その後質疑応答やディスカッションを行いました。実務の中で顧客から問われる木材に関することを先生方に質問して、知識を蓄積していました。また、ディスカッションでは、これからの木材利用に関して議論を深めることができました。ディスカッションの内容は参加者の方々にとって、今後の御参考になったのではないかと思います。

来年度も「これからの木造建築構造を考える」を企画する予定でおります。御興味があれば、是非御参加ください。

教授  小原 勝彦