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2019年04月15日(月)

ドイツから建築家ナグラー氏、来校。

世界的に著名な建築家でドイツ・ミュンヘン工科大学教授のフロリアン・ナグラー氏がアカデミーに来校されました。

美しい建築を数多く手がけられ、数々の賞も受賞されています。

 

アカデミーの建物がどう映ったのか、非常に楽しみです。

まずは、アカデミーのアイデンティティ―の面格子を見ていただきました。地震に対する安全性と意匠、風や光を通す機能などを兼ね備える壁です。興味深く見られてました。

途中で、自力建設の説明もしてもらいました。

外壁の焼杉を見ながら、この仕上げはドイツでも、よく使用されている。これは自分たちで焼いたの?と質問され、三角形に組んで火を入れて・・・と説明して、そうそうと、お互い頷きあう場面も。

焼杉の可動報告はこちら

学生も一緒に記念撮影。関係ないけど、背後の防火壁に映る木のシルエットもきれい。

気持ちいい天気のなか、広い学内を、散歩しながら解説していきました。

湿気や季節変化の大きい日本の状況も交えて、木材使用の留意点など、まさに実例を見ながら頷かれていました。

アカデミーの視察の後、私たちも設計に携わった道の駅も見ていただき、いろいろな対比で木造建築を見ていただきました。

アカデミーのように防火壁で区画した大規模木造と道の駅の燃え代設計を活用した中規模木造、小中断面の面格子のアカデミーと大断面の道の駅など、日本の森林の状況からのデザインも見ていただくことができました。

日本の現在木造建築について、何か感じていただけたら幸いです。

准教授 辻充孝