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2022年09月14日(水)

ドイツからコナラ林調査のため来日されています

 森林文化アカデミーはドイツのロッテンブルク林業大学と2014年に教育連携に関する覚書を締結しています。両校の間では、覚書に基づき教員同士の交流、研究活動の実施、学生の相互派遣などを行っています。この一環として8月中旬から約2週間、ドイツのロッテンブルク林業大学からYannik Wardiusさんが調査のためにアカデミーに滞在されました。

 調査は日本のコナラを対象にして、その太さや枝の張り方、幹の形状などを計測するものです。今回の調査では、3Dレーザースキャナーというものを利用しています。この機器はレーザーを発してから物体に当たり反射して戻ってくるまでの時間で物体との距離を測ります。これを360°すべてに高密度に行うことによって周辺にある物体の形状を把握することができます。このデータを解析することで木の直径や幹の形状のなどが木に触ることなく把握することができます。

レーザースキャナデータイメージ

 今回は岐阜県内各地コナラ林計7地点で調査を実施しました。コナラ林と一口に言ってもコナラの割合の高い林や、アカマツやクリ、アベマキなどと混じって生育している林など様々です。

コナラの生える様々なタイプの林 違いがわかりますか?

 調査をすることによって幹の形状や密度等が把握され、林齢、傾斜などのデータを加味し解析することでコナラ林をどのように管理すると良いのかということのヒントが示されることが期待されます。

 現在はさらに様々なコナラ林でのデータを収集するため、場所を長野県に移して調査を実施されています。

林業専攻 教員 大洞智宏