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2016年10月31日(月)

キャリアカフェ1回目を行いました!

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クリエーター科1年を対象とした、キャリアカフェ1回目が行われました。
キャリアカフェは岐阜県内企業の活動内容や業界の課題を共有し、「アカデミー課題研究」テーマ設定のヒントを見つけること、就職の選択肢を知ることを目的として開催されました。岐阜県林業木材産業をさらなる発展へとつなげるための初の試みです。
 
 第1回目は高山市を拠点とし全国に製品を販売するオークヴィレッジ株式会社の佐々木副社長にお越しいただき、講演と本校松井教授とのトークセッションを行っていただきました。
 
 佐々木副社長が家具部門で商品開発に携わってこられた20年は、立派な家具が下火になった時代でした。オークヴィレッジの理念や価値観をどうやって伝えるかに苦心したとおっしゃっていました。そんな中で当時では珍しかった国産木材のおもちゃ開発や、漆の解説や1回塗り直し券を付けて漆の文化を買ってもらう漆塗りのお椀の商品化など挑戦されたようです。苦しかった時代のことをしゃべっているにも関わらず、”新しいこと”への挑戦を楽しんでおられる印象を受けました。
 
 最新の取り組みであるNEOWOODSについてもお話しいただきました。
NEOWOODSのこれまでと違うところは木工職人が林業の現場に赴き、自ら材を選別したところです。買い手が決まっているため、林業会社も安心して山から材を出すことができます。国産広葉樹はほとんど製紙材料等に回っていましたが、地元の材を地元で加工する地域完結型の新しい出口ができました。
NEOWOODSから派生した全国の〜WOODSについてもお話ししていただきました。木材はあるが何を作ればいいか分からない、どうやって売ればいいか分からない地域の課題に対して、オークヴィレッジが間に入ることで小さくても産業のエンジンを回すことが大事だとおっしゃっていました。私は正直なところ地元以外と組まなくても・・・なぜ?と思っていましたが、理由が分かりました。
 
 NEOWOODSの試みは林業から木工へ、木工から林業へお互いの領域から一歩踏み出した中間領域で生まれました。産業のエンジンを回すきっかけとして、異業種とのつながりにはまだまだ可能性が隠れていそうです。
 
Cr1年 池富士 裕
次回は、11月24日ヤマガタヤ産業株式会社の吉田社長をお呼びします。
キャリアカフェ担当:松井勅尚