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2019年05月30日(木)

エンジニア科2年林業コース「選木・伐採実習」

エンジニア科は、2年になると学生の希望に添って「林業コース」と「林産業コース」に分かれて、それぞれの分野の学びを深めていきます(共通科目もあります)。ここで、20人(定員)の学生が、さらに少人数で学ぶことになります。

 

この「選木・伐採実習」という科目(林業コースの必須科目)は、同じ時間の中で2斑に分かれて、間伐の選木と立木の伐採の実習を行っています。すなわち、さらに少人数になって学びを深めるという授業運営をしています。

昨日は、全4日の実習の最終日でした。この日は、午前に選木、午後に伐採の試験が行われました。そのうちの選木についての紹介です。

 

場所は、演習林のヒノキ人工林。標準地(20m×20m)をとり、立木の個体識別をしながら毎木調査を行い、育成木と間伐木の選木を行いました。

毎木調査

 

お題は、「このヒノキ林をあと20~30年は育てたい。そのために育成すべき個体を選抜し、育成木を育てるために除去すべき間伐木を選び、なぜその木を選んだのかという理由(その個体を伐る理由)を調査票に記せ」というものです。

選木

ここまでを現地で行い、結果の取りまとめを加えたレポートを作成して調査票とともに提出するというのが試験です。取りまとめでは、本数密度、平均樹高、胸高断面積合計、林分材積、相対幹距比、形状比、間伐率(本数率・断面積率・材積率)を計算し、胸高直径階分布図を描き、自分の選木を自己評価をします。

 

レポートの提出は後日ですが、どんなものが提出されるか楽しみです。また、調査に先立ち、各自が本数密度、林分材積、平均胸高直径、平均樹高を目測した数値も調査票に記入しました。どれだけ正確に言い当てられたかも興味深いです。

 

報告:横井秀一