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2018年12月02日(日)

みんなが【つながる】森林環境教育セミナー

いよいよはじまりました森林環境教育セミナー

ドイツからスペシャルゲストを4人も招待して

本日から3日間の【森林環境教育セミナー】がスタートです!

会場には県内だけでなく、県外からも多数の方にお越しいただき100人を超える非常に賑やかなセミナーとなりました。

初日は全体講演会

最初にコーディネーターでもあるナバさんのアイスブレイクから始まります

午前の最初のプログラムはドイツの北部で10年前から「森のようちえん」や「放課後の森のプログラム」を実践しているイルメラ・ウィルさんからどんな活動をしているのかスライドを使って紹介してもらいました。

彼女らの活動の中では、様々な道具や火を扱う姿が多くみられましたが

基本的な道具の扱い方や危険性などについて初期に身につけておくことは事情に大切なことであり、それを通じて自身で考え・自分の責任を認識したモノづくりや活動が出来るようになると言います。子どもの「やりたい」という気持ちに対して、自己解決できる様なサポートを大切にしているようです。

会場からは、子どもの「やりたい」という想いに対して、どこまで任せているのか?という質問が出ました。刃物の扱いに関して日本では、小学生になっても危険だからと遠ざけてしまう地域もあります。

これに対して、

子どもの様子や能力を見ながら指導者自身も常に学びながら活動していると言います。

その経験から「子どもを守らないといけない・こんなことまだ出来ないだろう」というネガティブな考えよりも、大人が思っている以上に彼らには、スキルがあり適正な扱い方さえ伝えれば様々なことが出来るようになります。【信頼してあげる勇気をもつことが大事なのです】

午後は学長の挨拶に始まり

般向け講座や指導者養成講座など、様々な人に対してのプログラムを提供している森林環境教育施設「Haus des Waldes」でチーフディレクターとして活動しているフォレスターの、ベトール・ライヒレさんと、教育ディレクターのカタリーナ・ファルケンバーグさんがプログラム現状や課題と教育システムについて話をしてくれました。

森林教育がなぜ必要なのか?活動を通じてどんな問題を解決すべきなのか?様々な調査から見えてくる問題は、自然との関わる時間の変化など日本にも当てはまる問題が多くありました。そんな問題を解決するために体系立てられ、教育学・医療の点からも立証されている森林の中での教育が必要になります。

彼らは「ロープ」をシンボル的なものとして活動に取り入れています。

人・モノ・森林・体験などさまざまなものを繋いでくれるからです

その繋がりを実際に屋外に出て体験してみました

全員で輪になったロープに寄りかかり

目を閉じてロープで他の人と繋がっていることを感じる体験です

他にも繋がりを意識した体験を行いましたが、それらに共通する点は

誰か1人でも欠けたりすると、全体に対して影響が出てしまうこと。自然へのかかわりも、人とのかかわりも、相互に影響しあっているというのが体験から理解することが出来ました。「Haus des Waldes」での活動の中にも、四季を通じて自分たちの処理したゴミがどのように変化するのか時間をかけて気づいていくプログラムや、特定の森林を次の学年に引き継いでいくプログラムなど多彩な【繋がり】を体験できるプログラムが盛りだくさんです。

明日からは、実際の指導者向け研修が始まります

贅沢な3日間のドイツ森林環境教育づくし

初日の報告は新津より