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2022年09月08日(木)

あなただったらどっちを買う?木材マーケティング

樹を伐ること、木を使うこと

林業・林産業にとって最も注目される部分だとは思いますが

持続的に仕事を行っていくためには需要と供給に加え、マーケティングの視点を養う必要があります。この実習では現地視察などを通して、リアルな現状と工夫を学んでいきます。

 

まずは岐阜県県産材流通課から中通さんを招き、岐阜県内外の最新木材事情とマーケティングについて学ばせていただきました。情報量は多いものの、終始和やかな雰囲気で楽しく流通について理解を深めていきます。

講師の中通氏

木のグッズ

基本的な知識と流通の状況を踏まえた後に

別日程で現地視察を実施です

今回は白川町にお邪魔しました

隔週で行われている市場の見学です

システム販売も行われている為、今回の市売の出品は150本ほど

市場長の大岩さんから東農ヒノキ白川市場協同組合の概要と木材の流れの状況を教えていただきました。一場の入札会場

並べられた木材を眺めた後に、入札にも立ち会わせていただきました。

材積や寸法も似たような材なのに、なぜこんなにも金額が違うのか?そんな疑問等に代表理事の加藤さんも気さくに答えてくれました。「確かに!!」という気づきも建築学生にとって新鮮な発見だったのではないでしょうか。

なお、この市場ではアカデミーのOBが4名も勤めています。皆楽しそうに仕事をしている姿に職場の雰囲気の良さが伺えます

 

午後は木材流通でいうところの川中の視察です

東農ひのき製品流通協同組合へお邪魔しました

参事の大島さんにお話を伺います

ご自身の経験から川上(林業)と川下(製品)についての課題や今後取り組まなくてはならない事など、様々な刺激と問題提起を頂きました

バイオマス発電に使用している建築廃材のチップ

バイオマス発電の熱を利用した木材乾燥機(奥行13m)小径木材の有効活用で期待されている防腐処理が施された杭材

 

今後期待されることは、川上~川中~川下の連携で

上流と下流をつなぐ架け橋になるのが川中だとおっしゃっていました

何か1つを解決すれば済む問題ではなく「お互いが理解をし合い時代の流れに合わせた仕事を行っていく必要がある」という言葉に、アカデミーの学生として何を感じたのでしょうか。レポートが楽しみです

 

報告:新津裕(ユタ)