【視察報告】キクカワエンタープライズ㈱を視察しました
木造建築専攻2年の畑佐です。
7月24日(金)に三重県にあるキクカワエンタープライズ(以下キクカワ)さんを訪問し、製材機メーカーとしての取り組みや考え方についてお話を伺いました。
その一部をご報告します。

キクカワさんは国内でも数少ない製材機メーカーの一つで、長年にわたり帯鋸製材機の開発・製造を続けている企業です。製材機の構造や設計思想について、普段はなかなか聞けない貴重なお話を伺うことができました。
ご案内してくださったのは、製造部次長の河北さんとCS技術室室長の源さんです。
まず印象的だったのは、製材機の基本構造に対する強いこだわりです。
私は製材機についてはまだ浅学で、専門的な構造や仕組みについて十分な知識があるわけではありません。
しかし、そんな私にも理解できるように、鋸車・セリ・帯鋸の張りといった要素がどのように関わり合って機械が動いているのかを、丁寧に、噛み砕いて説明してくださいました。
また、話を聞く中で、目立て問題に関わる部分についても触れていただきました。
特に、製材機メーカーとして「どんな帯鋸でも切れる製材機をつくる」という考え方を示されていたことが印象に残りました。
製材機の性能を最大限に生かすには帯鋸の性能も重要です。
しかし、全国的に目立て屋が減少していることで、安定した性能の帯鋸が常に得られるとは限らないという現状もあります。
どんな帯鋸でも受け止められる機械を目指すという姿勢には、現場の課題に寄り添いながらものづくりを進めるという、メーカーとしての哲学やプライドが込められているように感じられました。
また、キクカワさんは、国産初の丸鋸製材機の開発にはじまり、自動送材車付帯鋸機、そして現在の最新鋭技術を備えたノーマンツインバンドソーまで、さまざまな製材機を手がけてきた長い歴史があります。
その一端に触れながら工場内を見学することで、製材機の進化を支えてきた技術の蓄積や、技術者のものづくりへの情熱を肌で感じる貴重な時間となりました。


(自動送材車付帯鋸機の当時のカタログと1/4模型)
製材の現場が抱える課題や、機械と鋸の関係性、搬送機設計の難しさなど、メーカーならではの視点から語られる話はどれも興味深く、製材の世界の奥深さを改めて感じました。
河北さん、源さん、お忙しい中丁寧にご対応いただきありがとうございました。
木造建築専攻 畑佐