山路今日子
グリーンウッドワークの講座運営や指導者育成に関わる

プロフィール
質問1)今の仕事内容を教えてください。
アカデミー卒業後は森林組合や木工関係の会社で働き、現在は大学生の頃から関わっている、外国籍の子どもたちへの学習支援などを行うNPO法人「子どもの国」でスタッフとして働いています。小・中学生の学習支援を行うほか、事務局スタッフとして会計などの運営業務も担当しています。
また、一般社団法人グリーンウッドワーク・ラボにも所属し、週末を中心にグリーンウッドワーク指導者養成講座の運営やワークショップの講師なども行っています。

質問2)今の仕事で大変だなと思うことと、やりがいを感じることを教えてください。
NPOでの仕事では、日本語力や学習理解度、性格などが様々な子どもたちに合わせて支援する難しさがあります。それでも、少しずつできることが増え、自信をつけて笑顔を見せてくれたりすると、とても嬉しく、やりがいを感じます。
また、グリーンウッドワークの活動は本業の合間や週末に行っているため、時間の調整や段取りを計画的に進める必要があり、両立の難しさも感じています。
質問3)今の仕事を通して社会にどんな貢献をしていると感じますか?
NPOでの仕事では、子どもたちが学校に継続して通い、前向きに学習へ取り組めるよう支援することで、一人ひとりの将来の可能性を広げるお手伝いができればと思っています。
また、グリーンウッドワークの活動では、指導者養成講座を修了した方が各地で活動を始めたり、新たな挑戦をしているという報告を聞くと、その一歩を後押しするお手伝いが少しでもできたのかなと嬉しく感じます。

グリーンウッドワーク指導者養成講座で指導する山路さん
質問4)アカデミーに入学を決めたきっかけは何ですか?
約10年間、医療用装具を製造する会社で働いていましたが、「何か新しいことに挑戦してみたい」という思いが次第に強くなりました。また、実家の近くの森が宅地開発によってすべて伐採されてしまったことにショックを受け、森林資源を活かす方法を学びたいという気持ちもありました。
そんな時に、たまたまアカデミーの学校説明会を知り、参加したことがきっかけで入学を決めました。
質問5)アカデミーの学びで役に立ったことは何ですか?
アカデミーで学んだ知識や技術はもちろん役立っていますが、一番は、先輩や同期、先生方、後輩など、多くの方とのつながりができたことです。卒業後も一緒に仕事をする機会があったり、さまざまな場面で協力していただいたりと、今でも関係が続いていることをとても嬉しく思っています。

研修旅行で、宇治の平等院鳳凰堂を訪ねた時の山路さん(右端)

研修旅行で、京都大学生存圏研究所の材鑑調査室を訪ねた時の山路さん
質問6)専門分野以外の授業やプロジェクトで、役に立ったものはありますか?
樹木同定の授業で多くの樹種を覚えたことは、今でもとても役立っています。山を歩くこともより楽しくなり、木を見る視点も大きく広がりました。今でも図鑑などで調べたりしていますが、もっと知識を増やしていきたいと思っています。

研修旅行で、伊勢神宮の式年遷宮用の御神木伐採跡を見学する山路さん
質問7)アカデミーの学生生活で印象に残ったことは?
同期と遅くまで工房で作業をしたことや、学生室の前で一緒にお昼ご飯を食べたこと、花見や花火を楽しんだことなど、学生のみんなと過ごした時間が思い出深いです。振り返ると、「大人の夏休み」のような時間でした。
質問8)アカデミー入学前の仕事が、今に活きていると感じることはありますか?
アカデミー入学前ももの作りをしていたので、体の使い方や一日もの作り作業をする体力、効率よく作業を進めるための意識が身につき、アカデミーでの実習やその後の仕事にも役立ったかなと思います。
質問9)今の仕事をしていく上でのモットー、若い人へのメッセージは?
自分の思いを大切にして、自分自身も楽しむこと。周りの期待に応えることも時には必要ですが、自分が本当にやりたいことや大切にしたい思いを軸にして、進む道を選んで欲しいなと思います。

山路さんは久津輪 雅教授が執筆した書籍『グリーンウッドワーク増補改訂版』『グリーンウッドワークで椅子を作る』の2冊でモデルを務めている