「紡木人」完成を報告! 涌井学長「いい建物を建ててくれて、ありがとう」(自力建設2025)
木造建築専攻2年生のメンバーは21日、昨年度の自力建設「紡木人」(tsumugito)の完成を涌井史郎学長に報告しました。涌井学長からは「いい建物を建ててくれて、ありがとう」と労いの言葉をいただきました。

(棟梁の奥村千里さん=左=から説明を聞く涌井史郎学長)
2025年度のテーマは「屋根付きチェーンソー練習場」。棟梁の奥村千里さんを中心とした木造建築専攻の7人は、木に関わる人々の技術や想いを紡いでいける「紡ぎ手となる空間」をコンセプトに据えて「紡木人」の設計と施工に取り組んできました。
「紡木人」は、学内の演習林で育てられたヒノキとスギを使って建設し、林業家の卵の学生がその建物の下でチェーンソー技術の腕を磨くストーリー性などが評価され、愛知建築士会名古屋北支部主催のコンクール「耕す建築」の優秀賞にも選ばれました。
奥村さんから「紡木人」のコンセプトや「耕す建築」に応募した経緯を聞いた涌井学長は「デザインとコンセプトがいい。名前もすてきだ」と講評。木工専攻の学生と共同で作製した「スタック式スツール」を目にすると、実際に腰を掛けて「これ、いいよ。ヒューマンスケール」と気に入っていただけたようです。

(「スタック式スツール」に腰を掛けて説明を聞く涌井学長)
林業と建築のつながりを表現するためにあえて「枝打ち」の跡が現れるように製材した方杖の説明を聞くと「これからトレーサビリティがすごく大事になる。それに配慮した建築だといえばいい。履歴が非常に重要だから」とアドバイスをいただきました。
塗料は、「LEINOS」社(ドイツ)が開発した環境負荷の少ない天然水性塗料「ウォーターオイルペイント」を使用。木目を引き立たせる色合いが学長の目に留まったようで、「塗料の選択がよかった」。また、雨の跳ね返り防止と排水処理のために作設した暗渠(あんきょ)排水については、過去のブログをチェックしていただいているのか、「これを見て非常に気に入っている」と話されました。
建物全体を見終えた涌井学長は最後に「いい建物を建ててくれて、ありがとう。お疲れさま」と声をかけ、学生一人一人と握手をしてこれまでの努力を労ってくれました。

(最後は「紡木人」の下で記念撮影。おやびんさんとも〜り〜さんは所用により欠席)
2025年度入学の木造建築専攻のメンバーは20〜50代の男女7人で、これまでの経歴もさまざま。1年前の今ごろはCADソフトの操作すら知らなかった私のような人間もいます。一筋縄ではいかない1年間でしたが、こうして学長に完成を報告でき、一安心です。学生生活も残り1年。この経験を糧に、それぞれが将来進むべき道を探し続けていきます!
木造建築専攻2年 坂巻陽平