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2026年03月12日(木)

「コミュニケーション・ワーク」を体験して

森と人をつなぐスキルを身につけに全国から学生が集まる森林文化アカデミー。
林業、木造建築、木工、環境教育と学ぶ分野も卒業後の分野も様々ですが、どんな現場にいても
どこで活動していても、全てにおいて共通する課題が「コミュニケーション」です。

テクノロジーがどれだけ発展しても、人間はひとりで生きていけません。
私たちは「応答」や「関わり合い」の中で生きているのです。
そしてこれからの時代、ますます血の通ったコミュニケーションが必要になってくるでしょう。

アカデミーでは、そんなコミュニケーションの重要性を体感的に学ぶための実習を、なんと
開学当初から実施し続けています。エンジニア科とクリエーター科が共に過ごす2日間の授業の
様子を、将来森のようちえんを立ち上げたい!という夢のをかなえるために公立保育園を辞めて
アカデミーに入学した「ゆい」こと三木悠維さんが報告してくれました。

(ここまで なんちゃって先生 萩原 ナバ 裕作)

******(ここから三木さんの報告です)*******

「コミュニケーションワークを体験して」

 2月8.9日で、徳島県にある自然スクールトエックの代表である伊勢達郎さんに講師として
お越しいただき、コミュニケーションワークの授業をクリエイター科 環境教育専攻の1年生
と、エンジニア科の1年生と共に、2日間受講しました。

 私は、はじめはどんな授業なのか想像もつきませんでした。
 伊勢達郎さんの穏やかな話し方や、距離が少しずつ縮まっていくワークのおかげで、中々
対面で話せていなかった環境教育の同期や、キャンプの授業でしか関わったことがないエン
ジニア科の子たちといつの間にか沢山コミュニケーションが取れるようになり、心の距離が
縮まったように感じました。

 そんなコミュニケーションワークの授業で、私が印象に残ったワークをご紹介します。

1日目
エンジニア科23名。クリエイター科の環境教育専攻6名。で一つの輪になり、呼ばれたい名前
と今の気持ちを話しました。
この時はまだ、みんなから注目を集め、自分の気持ちを話す時間が、緊張する感覚もありま
した。
 
 その後「何でもバスケット」というゲームを行いました。
久しぶりに小学生の頃にやっていたゲームを本気でやり、体を動かし、沢山笑い、このゲーム
のおかげで気持ちがほぐれました。

対話を見える化するワークでは、
1対1で向かい合い、お互い距離を取り、
手や体、表情で伝え合いながら、言葉のキャッチボールをしました

①優しく山を描くように投げて、丁寧にキャッチしてもらう
②早いスピードで投げて、しっかりとキャッチしてもらう
③キャッチした後、捨てられ、強いアクションで攻め立てられる
④言葉のボールを投げているのにも関わらず無視される

というやりとりをし、
言葉は話さずに、行動だけで伝えるので、自分の言葉がどれだけ伝わっているのか目で見て
分かり、照くさい気持ちになりながらも真剣に行いました。
①.②は、自分の投げたボールを受け止めてもらえるとものすごく嬉しい気持ちになりました。
③.④は、自分の気持ちを受け止めてもらえず、無視されたように感じ、嫌な気持ち、寂しい
気持ちになりました。

受け止められたのか、受け止められなかったのか、目で見えることで、心が動きました。

人と対話する時にも、体の向きや、言葉の発し方で伝わり方が変わってくるので、意識して
言葉を話したいなと思いました。

2日目は、
初日より、深いコミュニケーションをしました。

伊勢達郎さんから、お題が出ました。
「ジュース、もう1個ちょうだい!」と言われたらどう答える?

というお題でした。

 私は、保育士をしていたので、子どもから「ジュースもう1個ちょうだい!」と言われたこと
を想像しました。その時、思いついた言葉は、「はい。どうぞ。今日はこれでおしまいだよ。
でした。
そこで、「受け止める。ってなんだろう?」という話になり、伊勢達郎さんの話を聞いていると、
受け止める。とは、相手の話した言葉をそのまま繰り返し、受容し、その後の相手の行動は、
相手が自分でどうにかする。という話でした。

 私が保育現場にいた時は、子どものすべての気持ちを受け止めようとしてしまい、子どもは
中々切り替えができずグズグズさせてしまう時もあり、悩んでいました。
達郎さんの話を聞き、私は、相手の気持ちはどうすることも出来ず、相手が自分でどうにかする。
ということを改めて学び、このワークで、大切なことに気付かされました。

 そして、その気づきが、今現在の自分の悩みとリンクし、自分の思考や行動を変えていこう。
と思える日になりました。

 その後も、1対1で対話して、感情が動き涙も流れる瞬間もあったり、笑ったり、寂しい気持ち
になったりもしながら、
 最終的には、話を丁寧に受け止めてもらえるという体験をし、授業が終わった後は、授業に
参加した全員と対話することができ、心がすごく満たされていました。

 これから、この授業で学んだことを実践していき、周りの友達や、家族、大切な人、職場の
人たちとも、コミュニケーションワークを活かしていきたいと思います。

森と木のクリエイター科
森林環境教育専攻 1年 三木悠維