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2026年03月09日(月)

愛とirony(アイロニー)に溢れた3日間「プロジェクトアドベンチャー(PA)体験」

1971年にアメリカで生まれた冒険教育をベースとした体験型学習プログラムである「プロジェクト・アドベンチャー(PA)」*詳しくはプロジェクトアドベンチャージャパンHPを参照ください。(https://www.pajapan.com/ を、毎年お世話になっているファシリテーターの菱川慎司さんを講師にお迎えして、中伊豆のワイナリーヒルズの中にあるPAコース(かつては岐阜県本巣市にあったのですが残念ながら閉鎖。今は中伊豆が最寄りのコースなんです)を舞台に体験してきました。

心を揺さぶられる3日間、その実習を体験した1年生、元保育士のじゅんちゃんこと鷲見純子さんが当日の様子を綴ってくれたので以下に紹介しますね。いや〜それにしてもアカデミーの授業はメチャクチャ濃いなぁと改めて感じた3日間でした。(ここまで なんちゃって先生 萩原ナバ裕作)

****(ここからジュンちゃんこと鷲見純子さんの報告)*****

「愛とirony(アイロニー)に溢れた3日間:プロジェクトアドベンチャー(PA)」

2/24.25.26 中伊豆にて行われた「プロジェクトアドベンチャー(以下PA)」の授業を受講しました。 

講師: 菱川慎司さんを筆頭に、オブザーバーのさわちゃん、専攻教員4名(奇跡の全員集合!)、2年生3名、1年生5名、科目履修生2名(美濃加茂市の保育士さん)の 総勢16名でスタートした今回のPA。 例年の報告には「楽しかった」「学びになった」と前向きな言葉が並び、先輩からも「絶対ためになるよ」と背中を押されていました。……ですが、正直に告白します。私は本当に行きたくありませんでした。 「行かなきゃいけない」という重い足取りで始まった3日間。そこから、仲間と私の心がどう変化していったのか。ありのままにご報告します。長文になりますが、どうか読んでみてください。

■ 1日目:涙と、向き合う覚悟

【チェックイン】 まずは今の気持ちを仲間に伝える時間。1時間ほどかけて、楽しみな人、憂鬱な人、それぞれが思いを言葉にしました。私は、意味もなく、ただただ涙が止まりませんでした。

【ジャイアントスウィング】 地上8mの高さからハーネス一つで飛び出し、空中を舞うプログラム。フィールドに着くなり、講師の慎司さんから一言。 「ごちゃごちゃ言ってないで、飛べ!」 ここから私たちの学びがスタートしました。恐怖と向き合い、自分の一歩を選ぶ経験。自分と仲間を信じる大切さを学びました。しかし、まだ私の心は動きませんでした。

【フィーリングドローイング】 今の感情を絵で表現するプログラム。 跳び終えての感情を絵にすると、言葉よりも正直に心の状態が映し出されました。「安心(コンフォート)」「少しドキドキ(ストレッチ)」「怖すぎる(パニック)」……。同じ場所にいても感じ方は一人ひとり違う。絵を通して仲間の内面を少し理解できた気がしました。

■ 2日目:愛とirony(アイロニー)の集団

【グループイニシアチブ】 室内での集団ゲーム遊びのプログラム。 最後に行った椅子取り鬼ごっこでは、作戦を立てるそばから体が勝手に動いてしまい、なかなか続きません。それを見ていた、PAの講師修行として参加していたさわちゃんが、客観的で鋭い一言を放ちました。 「みんなワーワー言ってるけど、作戦が全然成り立ってない。まとまらないんだよな(笑)」 確かに、今年のチームは自己主張強めのマイペース集団。でも、どこかで「愛」を求めている。そんな私たちを見て、さわちゃんが名言を残してくれました。 「愛とirony(皮肉)の集団」 この言葉をきっかけに、私たちは加速しながら変わり始めました。

 

【ラインアップ】 丸太の上で誕生日順に並び替えるプログラム。 作戦もペースもバラバラ。相手を思ってこその皮肉が飛び交います。でも、必要な時は全力で助け合い、笑い合っていました。紆余曲折しながら、プログラム達成後、この日、30歳を迎えたレオくんを、みんなで30回胴上げし、30回ハグをする。自分たちのやりたいこと、感じたことをその場で作り上げていく時、心から笑えました。

【他己紹介】 ペアになって相手にインタビューを行い、全体に紹介するプログラム。 今まで関わりの薄かった人とペアを組みましたが、いつもなら絶対に言わないようなことも、なぜかペラペラとおしゃべりになってしまう不思議な時間でした。全然うまくはできなかったけれど、すっきりした気分で仲間を知ることができた、とても嬉しいひとときでした。

■ 3日目:信じて、預けて、超えていく

【バランスボードチャレンジ】 言葉を使うことなく、ペアごとにシーソーに乗り、全員が乗り切るプログラム。 声での指示ができないため、目線や手の動き、タイミングなど互いの動きを感じ取ることが重要になります。言葉がなくても、そこには信頼や思いやりが溢れていました。 このプログラムで一番感じたのは、今の自分の課題が何なのか。私は人に自分の身を任せることが苦手でしたが、信じて足をのせてみると、すごく安心した気持ちになりました。「私の課題はここなんだ」と改めて気づかされた瞬間でした。

【壁超えチャレンジ】 高い壁を乗り越えるプログラム 最初は棄権したい気分でしたが、仲間に支えられて壁を上ったとき、**「私は自分が上るより、仲間が上っていくのを手助けすることの方が心地いい」**という自分に気づきました。教員のみなさんが上っていくのを下で支えたときは、達成感でいっぱいでした。 そして迎えた、本当のクライマックス。 1年生全員とナバさんとレオくんで力を合わせ、ゆいちゃんを壁の上へ。お互いの重みを感じ、信じ、支え合いました。見守っている仲間が応援しています。 みんなで「ゆいちゃん」を押し上げ、託し、必死に手を伸ばす。その瞬間、ゆいちゃんの目から涙が溢れました。 恐怖、緊張、そして仲間が自分を支えてくれているという安心感。その涙は、私たち全員の心に深く刻まれました。一人ひとりが限界を超えただけでなく、みんなの力で乗り越えたことで、私たちは確実に新しいステージに立てたのだと感じます。

■ おわりに この順番、このプログラムだったからこそ気づけた経験がたくさんありました。導いてくれた慎司さん、違う視点から気づきをくれたさわちゃんに感謝しかありません。 それから慎司さんの姿を見ていて、保育士と重なりました(私、元保育士です)。安心できる場を作る。でも、ただ優しいだけじゃない。ちゃんと課題を突き付ける。逃げられない問いを出すのに、見逃さない。その在り方に、正直、はっとしました。保育は安全基地をつくる仕事だと思っていたけど、本当は「信じて揺らす」ことも大切なんだと。私は、何もできていなかったと立ち止まり、虚無感に襲われました。でも、この気づきを無駄にすることなく、自分にできることを精一杯やっていきたいです。 さて、新しいスタートの始まりです。何から始めましょうか…。 一緒に参加してくれたみんな、本当にありがとう!

森林環境教育専攻1年 鷲見純子