木工の経営学① 曲物工房清水の見学
木工を生業にしていくためにどう経営していくのかを学ぶ授業である「木工の経営学」。工房を経営している方の元へ訪れお話を伺いました。
最初に訪れたのは各務原にある「曲物工房清水」さんです。アカデミー卒業生の清水貴康さんが経営されています。同社では社名の通り、曲物の技法を用いて中華せいろ・和せいろを生産しています。

曲物工房清水の清水貴康さん
まず初めにせいろの生産工程を少し見学させていただきました。生産は手作業で行われており、そこに商品の価値が生まれていました。その中で桜皮を差し込む為の穴あけ作業を体験させていただきました。清水さんやスタッフの方は慣れた手つきで素早く穴を開けるのに対して、自分は穴を開ける場所を間違えてしまいました。職人の素早く正確な作業に圧巻され、自分もこのような姿を目指したいと思いました。

桜の皮で綴じる作業を体験

穴を開ける場所を・・・
その後どのような理念を持って経営しているのか、生産だけでなく広く曲物を知ってもらうために実演販売やワークショップを開催し、発信にも力を入れていて、こういった活動も不可欠と改めて感じました。
また実際の経営状況も語っていただき、売上原価の割合から見える課題、今後利益を増やしていくためにはどうすればいいか、実例を交えながら説明していただき、非常に理解しやすい内容でした。その中でも決算書を読む力をつけるべきとおっしゃっていました。最初は自社の経営状況を理解するために必要かと思っていましたが、この力があれば他社の状況も知ることができ、財務、経営状況を読み解いて取引できるか読み解けると知り、これは経営者でなくても持っておくべき力だと思いました。
実際の数字から経営状況を紐解いていくことで、今後どういった行動をすればいいのかなど、より理解しやすく勉強になりました。また、スタッフが楽しく働ける場所にすることで、本人たちが紹介したくなるような商品作りに繋がるとおっしゃっていました。経営する上で資金も大切ですが、作り手がいなければ商品は生まれません。これは全ての企業において非常に大事であり、素晴らしい理念だと思いました。
今回はアメリカで曲物を製作されているブレンダン・バーンハート・ガフニーさんも同席し、最後に記念撮影をしました。

曲物工房清水のみなさん、アメリカのブレンダン・ガフニーさんと
ご多忙の中対応してくださった清水さん、スタッフの皆さんありがとうございました。
文・石井友太(木工専攻1年)