ドイツ・ロッテンブルク大からフランチェスカさんが来校!
9月4日、ドイツからフランチェスカ(Franziska Huber)さんがご友人と一緒に森林文化アカデミーを訪問されました。
フランチェスカさんは、ドイツのロッテンブルク林業大学(Hochschule für Forstwirtschaft Rottenburg)の修士課程で「資源効率の高い建築(Ressourceneffizientes Bauen)」を専攻している学生さんです。
実は今回の来日・訪問に至るまでには、いくつかの縁が重なりました。
昨年5月、何度も本校を訪れているロッテンブルク大のルートガー・デデリッヒ教授(Prof. Ludger Dederich)から「日本でインターンシップを行いたい学生がいる」とご相談を受けたのが始まりです。
その後、私もお付き合いのあるパッシブハウス・ジャパン代表でもある森みわさんの設計事務所「KEY ARCHITECTS」(鎌倉)での数か月間のインターンシップが実現。
このインターンシップで日本での建築実務や学びを通じて、耐震設計や夏の暑さ対策など、ドイツと日本の家づくりの違いについて多くの気づきを得られたそうです。
また、当校との共同取り組みのテーマとして「グローバルな課題(気候変動や人口動態など)を背景とした、エネルギー・資源効率の高い計画・建設プロセスの比較分析」を設定し、連携を進めてきました。
まずは、建築教員の紹介を行った後、私といくつかのプレゼンテーションとディスカッションを行いました。

打ち合わせは英語で行われましたが、細かい部分や技術的なニュアンスはスマホの翻訳アプリなども活用することで、とてもスムーズに深い情報交換ができました。
議論の中で特に盛り上がったテーマは以下の通りです。
・耐震技術と日本の対応
大きな地震と建築基準法の変遷、日本の伝統的・現代的な耐震対策などについて意見を交わしました。
・夏の暑さ・湿度対策
日独の住宅性能の違いを踏まえつつ、近年の夏の過ごし方について議論。
日本では「暑さ」だけでなく「湿度をいかにコントロールするか」が極めて重要な課題であることを共有しました。
・気候変動とこれからの住まいづくり
世界的に温暖化が進む一方で、地域によっては寒冷化や極端な気象のリスクも懸念されます。
夏(遮熱・通風・除湿)だけに偏るのではなく、冬(断熱・保温)も含めた「寒暖両方の変動に対応できる設計」の大切さを再確認しました。
ドイツでも近年夏の気温が上がってきていますが、湿度は日本ほど高くないとのこと。今後の変化には要注意。
私にとっても、日独の温湿度環境の違いは大変興味深いテーマです。
ディスカッションの後、アカデミー校内をご案内しました。
校内案内では、ちょうどエンジニア科の林業コースの学生たちが架線集材の実習を行っている最中に遭遇。フランチェスカさんも非常に興味深く見学されていました。

アカデミーの「製材から乾燥、実験、そして自力建設までを一貫して学べる環境」に対して、「本当に素晴らしい取り組みですね!」と感銘を受けていらっしゃいました。
日独の持続可能な建築の未来について、若い世代と熱く語り合えた非常に有意義な一日となりました。
フランチェスカさん、ご訪問本当にありがとうございました!
