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2026年07月22日(水)

【視察報告】マルフク産業㈲を視察しました

木造建築専攻の畑佐です。

今回は、中津川市・加子母地域で製材業を営んでいるマルフク産業さんを訪問しました。古くから良質な東濃ヒノキが生産される有名な林業地でもあるため、この地域の木材産業が現在どのような状況にあるのか、以前から気になっていました。

いつもの帯鋸目立て事情に加えて、今回は地域の産業構造にも注目しながらお話を伺いました。

(マルフク産業さん)

 

ご案内いただいたのは、社長の田口さんです。

まずは工場内を見学させていただきました。

現在、マルフク産業さんでは3〜5名ほどが製材ラインに入り、シングルバンドソーでスギやヒノキなどの針葉樹を中心に挽いています。

賃挽きがメインで、カラマツなども挽くことがあるとのことでした。

(製材の様子)

 

中温・高温の乾燥機を保有し、バークなどを燃やしてバイオマス燃料として活用している点も印象的でした。また、端材を利用して無欠点の集成フローリングを自社加工するなど、木材を余すことなく使う工夫が随所に見られました。

 

続いて、目立て事情についてお話を伺いました。

かつては岐阜県各務原市の目立て屋に依頼していたそうですが、人手不足などの理由で配達が難しくなり、現在は下呂市の目立て屋に依頼しているとのことでした。

その際、これまでの目立てとの仕上がりの違いなども感じ、目立ての精度によって、生産性が大きく変わることを実感されたとのことでした。

(帯鋸の刃形状はストレート刃と呼ばれるものでした)

 

このことから、地域によって目立てを依頼できる先が限られており、製材所が選べる選択肢は決して多くないという現状が見えてきました。

そのため、誰が目立てを担うかが鋸の寿命や生産量に直結しやすく、また、目立て屋が減れば製材所の運営にも影響が及びかねないという、地域産業としての構造的な課題が浮かび上がっているように感じました。

 

また、加子母地域には目立て屋がほとんど存在しないという話は、個人的にとても驚きでした。林業が盛んな土地であれば木材産業も同様に発展しているのではと想像していましたが、必ずしもそうではないことがわかりました。

 

ご丁寧に対応してくださった田口社長、社員の皆様、お忙しい中本当にありがとうございました。

 

木造建築専攻 畑佐