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2021年02月09日(火)

木漏れ日の塔 応急メンテナンス(メンテナンス実習)

今日は、今年度のメンテナンス実習 最終日。
先日、活木処の雨漏り修繕と大掛かりなメンテを終えたばかり。朝集まって「どこをメンテナンスしようか」と学生と相談。

候補として、次年度の自力建設の課題アンケートを取った際に、アカデミーの看板にもなっている2012年度の「木漏れ日の塔」の劣化が気になるという意見が多く、まずは現状を分析。

下の写真が竣工当時の木漏れ日の塔です。木肌が新鮮です。
紫外線劣化を抑えるクリアー塗装で木の色を維持しようとしていましたが、なかなか思うような経年変化にならず、5年後くらいに、塗装メンテを行っています。

塗装メンテ後、さらに数年。足元の板の腐朽が目立ちます。
よく見ると、「森」の字も半分傾いて影になっています。

足元は、褐色腐朽菌で、板が抜け落ちているところも。

本来ならばすべての板を交換したいところですが、今年度のメンテナンス実習は今日だけ。一日でできる範囲で優先順位を決めて、作業に取り掛かります。

1.目線に近く、腐朽が進んでいる下部を中心に交換する。
2.可能なら、文字が落ちかけている部分を中心に交換する。

作業方針が決まったところで、必要部材を採寸して、現場の解体班と木取り班の2班に分かれて作業スタート。

解体班

解体班は、躯体を傷めないように丁寧に部材を取り外していきます。
板を取り外すと、受け材もかなり褐色腐朽菌にやられています。この材の腐朽は予想通り。すでに木取り班に伝えています。

躯体はというと、劣化はそれほどありません。

当時の棟梁の山崎さんはじめ、助っ人の他専攻の学生やエンジニア科の学生のサインが出てきました。懐かしい学生の名前が見えます。

上部のステンレスのロゴ裏(県の字あたり)をのぞき込むと、今にも落ちそうです。
優先順位は2番目でしたが、これは直さないと、1年持たないと感じ、追加で木取り班に発注です。

木取り班

木取り班はというと、まずは材料の確保です。自力建設で使いきれなかった、演習林ヒノキの板材がありました。

既存の大きさに合わせてプレーナーで調整。さすがに慣れたものです。即日で、木取り作業ができる環境、、、なんて贅沢なんでしょう。

午前中のうちに木取りが終了。テキパキと動いて、予定通りです。

メンテナンス工事

木取りが終わった材から、搬入して現場で取り付け作業が始まっています。まずは、腐朽でボロボロだった受け材の交換。

ヒノキの板を赤身の強い木裏を表に張っていきます。本来ならすべて赤身が良かったのですが、適切な材がなく、今回は源平材。
まずは、長めに張って・・・

墨を打って、一気に切っていきます。

一番難しかったのが、ステンレスのロゴの位置を合わせる作業。

ボルトの穴の位置を正確に出しつつ、調整、、、したいが、元の材が腐朽していて計測が難しい。現場合わせで、位置を確定していきました。

夕方には、当初予定した、修繕ポイントが一通り直りました。

今回は無塗装のままで、経年変化で銀鼠色に変化していくと、磨き上げた「岐阜県立 森林文化アカデミー」のロゴが引き立ちます。

来年度は、残りの材の交換も考えていきたいところです

准教授 辻充孝


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