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2025年06月05日(木)

手道具を拵える:En「林業の道具」

エンジニア科1年生の実習「林業の道具」の報告です

 

チェーンソーが主流となり、高性能林業機械やスマート林業・DX化と日々進化する林業ですが、昔と変わらず欠かせない道具として手道具があります。その中でも「ナタ」はアカデミーの学生生活でも多くの場面で使用します。

林内の伐開・ツル切り・整理などで欠かせない

便利な世の中なので、ホームセンターやネットでも購入することが出来ますが、人によって握力や手の形が様々です。かつては使う人に合わせて作られていた道具も、今やあまり柄にこだわる人が少なくなってしまったように思います。そこで、林業だけでなく木工専攻も有する森林文化アカデミーならではの科目として【ナタの柄をつくる】取り組みを久津輪先生ご協力のもと2019年から継続しています。

 

最初に「刃物」についての講義で、形状や材質についての学びを深めました。

また伝統技術の継承を研究テーマにしている久津輪先生から全国的に鍛冶師さんが少ない現状などを教えていただき実習が始まります。

 

最初は持ち手になる部分は角張っていますが、自分の手の形や市販のナタ・教員の所有している複数のタイプのナタを持ち比べながら、自分だけの形状を探っていきます。

打ち刃物の本場土佐で作られた刃物&切り出した柄の原型

南京鉋等を使用して削り出す

 

柄のデザインに個性が出ます

悩みに悩んで太さや形の参考に

この実習は丸っと2日間かけて行います。次回は2週間後になりますが、果たして今年はどのようなナタが出来上がるのか??お楽しみに!!

 

報告:新津(YUTA)