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2026年02月26日(木)

林業の学びの集大成に 「森林経営計画実習」

2年生もこの時期になると、今まで培ってきた学びを振り返ることが多くなります。森林から始まる様々なアプローチは幅広く、なかなか追いきることはできませんが…

さて、クリエーター科林業専攻ではこれまでに、「日本の森林の歴史と現状」「多様な森林施業」「森林を評価する各規準」といった森林施業プランナー(机上側)の視点と、「林業架線」「高性能林業機械」「間伐・(小面積)皆伐」といった現場作業員(現場側)の視点の双方を学ぶことのできる環境がありました。
中でもこの「森林経営計画実習」という授業は、いままでに各分野で学んだことを最大限に活かし、森についてのプランを学生一人一人が自力で考え、森林経営計画としてまとめるといういわば“この専攻で学んできたことの集大成”でした。

まず、森林経営計画を立てることのできる森林とはどのような森林であるのかについて、授業担当の大洞先生から講義がありました。森林経営計画についての詳細→
https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/sinrin_keikaku/con_6.html林野庁HPより

前提条件について共有した後は、晴れて自由の身です(笑)。
ここから先は特に先生があれこれ言うことはありません。自分たちの目で頭で森と向き合い、どのように演習林でのプランニングを立案するか考えていきます。ここで今まで学んできたことがカギになります。
樹高はどれくらいか、材の見立てはどうか、成長量はどうか、搬出方法は?作業道、架線…単純に立木の調査をするだけでなく、周辺環境や材の動向など気にしなくてはならないことが山ほどあります。

調査をするうちに森林簿情報と現地の状況が微妙に異なっていたり、経営計画に適する森林が限られていることに気づくなど、多くの障壁がありました。目で見て「間伐できるのでは?」と思うような森林でも、机上に落としてみると計画の対象外になっていってしまうということもありました。先生は学生の調査手法が間違っていたり、やり方が拙かったりしても見守ってくださっていました。「自分たちがやっていることは何の目的があったのか?」「それに対しての手法として適切だったか?」。助言はするけど口は出さない。振り返ると自力で考えることに意味があったように思います。

そんな紆余曲折を経ながら経営計画を何とか立ててみることができたのですが、とても寂しい結果と現実に。次年度以降のネタバラシを防ぐため詳しい言及は避けますが、なんと演習林が思ったよりも地形が険しいことがわかりました。森林経営計画という1つの目標を見据えて、森を評価することで今まで気づくことのなかった現状が浮き彫りになったのです。それを踏まえると、授業で伐採するときにさまざまな配慮や検討をしていたことの重要性に改めて気づかされました。

机上と現場双方の実践ができるアカデミーだからこそ、「森林経営計画を立ててみる」というこの実習に活かせたこと、考えさせられたこと、そして学ぶことが多かったと実感しています。学ぶだけでは終わらせないということで、このような振り返りの場を大切にしながら、実践を続けていきたいですね。

以上、クリエーター科林業専攻 米澤さんの報告でした。

                                               林業専攻教員 大洞