令和8年度通常総会 岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム
令和8年度通常総会・記念講演を開催しました
7月1日(水)、会員企業・団体から計100名が出席し、岐阜グランドホテルにて岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム令和8年度通常総会・記念講演を開催しました。
冒頭、涌井理事長から、「当コンソーシアムは設立以来着実に発展し、会員数は123機関にまで拡大した。また、4つの委員会を中心とした活動では、現場に根差した実践と知見の蓄積により着実な成果が生み出されており、委員長をはじめ会員各位の尽力に深く感謝申し上げる。近年、人類は工学や化学の力で社会課題を解決してきた一方で、自然を資源としてのみ捉えた結果、プラネタリーバウンダリーに示されるような地球環境の限界が顕在化している。こうした中、2022年の生物多様性条約締約国会議では、ネイチャーポジティブやネイチャーベースドソリューションの考え方が示され、企業にもTNFDを通じて自然資本への対応が求められるようになった。森林は自然資本の基盤であり、その保全と活用を両立しながら新たな価値創出を進めることが重要である。本コンソーシアムでは今年度、スマート林業技術活用推進事業への提案を行うなど、現場の知と先端技術を融合した持続可能な林業の実現に取り組んでいる。今後も会員相互の連携を深め、林業・木材産業の成長と地域の持続的発展に貢献していきたい。」とあいさつをいただきました。

涌井理事長あいさつ

総会の様子
通常総会では、令和7年度の事業実績・収支決算、令和8年度事業計画(案)・収支予算(案)、役員改選の5つの議案について全て原案通り承認されました。
承認された事業計画に沿って、共同研究活動や交流活動などを展開してまいりますので、会員の皆様の積極的な参加をお願いします。
総会に続き、一般社団法人 プラチナ構想ネットワーク 会長 小宮山(こみやま) 宏(ひろし)氏から「森林循環経済の実現で日本を「プラチナ社会」へ」と題して講演いただきました。
講演では、(一社)プラチナ構想ネットワークが、「森林」「再生可能エネルギー」「人財」「健康」「観光」の5分野を「プラチナ社会」の実現を支える重要な産業と位置付け、これらを「5つの産業イニシアティブ」として重点的に推進していることを踏まえ、小宮山氏から、持続可能な社会の実現に向けた展望や課題について、マクロな視点からの見解や考察を交えながらご講演いただきました。
また、質疑応答では、参加者から「林業の需要拡大」「木の循環利用」「岐阜県の山林所有形態に関する課題」について質問、意見があり、林業・木材業界の持続可能な森林・林業の実現に向けた意識の高さ、熱意がうかがえました。また、小宮山氏から、「同じ方向を向いている仲間を増やし、一緒に活動していくことが大事なので、ぜひとも一緒に活動していきましょう」と、心強いご意見をいただきました。

小宮山宏市による記念講演
また、会場では各委員会における活動報告パネルの展示ほか、木質由来凍結防止剤、国産樹種による熟成ウイスキー、ヤマザクラを用いた木製家具の展示、紹介などを行いました。

TGエコウォーターガード、TGエコラバーマット(豊田合成(株))

国産樹種による熟成ウイスキー((株)カスクアンドフォレスト)

木質由来凍結防止剤(NEXCO中日本グループ)

ヤマザクラを用いた木製家具(飛騨産業(株))
岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム 事務局 中村