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2020年02月21日(金)

里山の遊歩道と看板づくり 2日目

前回に続き、「里山の遊歩道と看板づくり」の実習2日目の学生からの報告です。どうやら学生の星野くん(けいちゃん)、色々と学びを実感していたようです。

*1日目の報告はこちらをご覧ください。

https://www.forest.ac.jp/academy-archives/里山の遊歩道と看板づくり%E3%80%801日目/

 

なんちゃって先生 萩原ナバ裕作

 

<ここから学生 星野慧ちゃんの報告>

続いて2日目、今日の先生はナバさんです。まずは昨日、自分たちが作った場所を、森のようちえんの子どもや大人が実際に歩く様子を観察しました。作る側の考えでものを作るのではなく、「利用者側に立って」ものを作ることが何よりも大切。そのためには実際に使っている様子を観察することが一番です。ここでもいろいろな気づきがありました。

その後、森のようちえんの子どもたちが活動のベースにしているアカデミー演習林内の自力建設「四寸傘」に子どもたちと一緒に向かい、土留めの設置を行いました。

元々は土が今よりもずっと地面がフカフカしていたという四寸傘周辺。森のようちえんやキャンプなどで来る人が増え、踏圧によって徐々に土が固くなり土の表面を水が流れるようになったとお話しがありました。

水とともに土壌が流出し、過去に作った土留めは土の中に埋もれています。場所によっては木の根がむき出しになっているところもあります。

理想は、森の中に複数箇所こうした遊び場を設け、一定の期間を置いて順番に使うことが理想とのお話しもありました。このように森の活用ができている場所では、どこでも起こり得る事例ということを学びました。

背景を学んだ後は、早速作業に入ります。
土留めを設置する場所をナバさんと学生とで相談します。

ナバさんからの「予測して手を打ち観察し、ダメそうならまた手を打ち、それを繰り返す」という教えを元に決めました。

そうして丸太を運び出します。風倒したマツの幹を、坂道を使って滑り降ろすことになりました。かなりの太さ・重さの丸太です。
チームワークと声掛けが重要ですが、つい個々人が動いてしまうことがありナバさんから指摘を受け修正、の繰り返しです。

ちょうど四寸傘で活動していた森のようちえんの子どもたちも、興味深そうに覗いています。そうこうするうちに「一緒に作業したい!」ということになり、一緒にロープを引っ張ってくれました。

どんな作業も子どもの遊びに変えるナバさんの「魔法」です。
学生への、作業の段取りやロープワーク、道具の使い方の指導も同時に行いチームビルディングもやってのけてしまうのは、ナバさんならではでないでしょうか。

リスクマネジメントもしながら、学生同士で悪戦苦闘してトビの使い方も少しずつマスターしていきます。

運び出した丸太を設置するにあたり、改めて土留めの機能を考えました。水は緩やかに流すけれども、土は流れないように。流れに対し緩やかな傾斜で。

ナバさんからのアドバイスで微調整しながら唐鍬で穴を掘ります。
植物の根を切らないように注意して掘ります。

ナタとノコギリで杭を作る作業、杭を打つ作業、掛矢で木材を地面と法面に打つ作業、昨日の潔さんの指導を思い出しながら、作業を進めます。

どの作業も、子どもたちが「わたしもやりたい!」「ぼくにもやらせて!」とやってきて、一緒に作業しました。

こうして、森のようちえんの子どもたちにとっても、自分たちが普段遊ぶ空間を自分たちの手で作るというまたとない機会になりました。

そして森のようちえんの子どもたちが帰った後、もう1本の丸太をナバさんと学生で降ろし、追加の土留めを設置しました。2日間の学びを復習しながらの作業です。

夕方、ようやく作業を終え、土留めの完成!達成感と共に演習林を後にします。山道を下りながら振り返りをしました。

「将来森の中で働くにあたって必要なスキルを学ぶことができた」
「単に道を整備するだけでなく、森へ来る人や水と土の流れを予測する必要があると学んだ」
「そこら中に落ちている幹や枝がすべて整備の材料に見えてきた」

それぞれの学生から、前向きな意見を共有し合い、2日間の授業を終えました。

クリエーター科 森林環境教育専攻 1年 星野 慧