街と森を繋ぐ木育イベント、森のクリスマスマーケットに参加しました
先の週末、JR岐阜駅の商業施設アクティブGで木育イベント『森のクリスマスマーケット ぎふの森から未来へのおくりもの』が開催されました。
このイベントは、街の人達に木や森に関心をむけてもらおうと、県内の森林・木材産業のプレイヤーたちと森林文化アカデミーが企画に関わり。また、今年は関商工の高校生や地域の福祉施設なども参加して、木や森に関わる20を超える物販やワークショップのブースが出展しました。
このイベントでは、多くの方に「できるかぎり本物の木(森)に触れてもらいたい」ということにこだわって、普段、森や木に関わるプロが、それぞれの得意分野を持ちよりながら企画と準備を進めていきました。
たとえば、会場の中央に飾られたクリスマスツリーは、11月23日に実施したプレイベントで子ども達と一緒に森から伐りだしたものです(プログラムの実施にはアカデミーの卒業生、在校生が動いてくれました)。このイベントでは事前に参加者を募り、岐阜市在住のご家族にアカデミーの演習林まで足を運んで頂いて、森や林業について学んでもらいながら伐採の体験を行いました。
クリスマスマーケットの会場づくりは2人のデザイナーさんが担当しました。会場は吹き抜けに吊り下げられたヒノキのガーランドに囲まれ、関商工の生徒さんたちが作ってくれた木の屋台がならび、統一されたブースサインのもと、とても素敵な空間になっていました。
クリスマスマーケットの当日、ツリーを伐りだすイベントに参加されたご家族が会場を訪れ、楽しそうに自分達の採ってきたツリーに自作したオーナメントを掛ける姿も見られました。
このイベントにはアカデミーの卒業生達も集まり、それぞれの得意分野を活かしたブースを出展してくれました。
木工専攻の卒業生は木製食器やカトラリーなど、高いクオリティの作品をならべて販売したり、林業、木造建築の卒業生は森の中で得られる材料を使ったクリスマス飾りを作るワークショップや物販をしてくれました。環境教育専攻の卒業生は野鳥のアクセサリーやクリスマス飾りをこのイベントのために作って送ってくれました。エンジニア科の卒業生は今の職場(製材)で出てくるヒノキの精油や削り花を活かしたワークショップを同級生たちと行い、会場を訪れた多くの来場者に楽しんでもらっていました。
今回、課題研究と授業の一環として作品の出展をした在校生は、たくさんの来場者に作品を見て楽しんでもらいながら研究のフィードバックを得ていました。
出展する側、参加する側、お互いに笑顔と学びのあふれるイベントであったこと。
また、木や森に関わるプレイヤーとそれに関心を持つ人たちが交じり合う場となっていたことが、とても印象的でした。
岐阜県には森や木に関わる面白い活動をしているプレイヤーがたくさんいます。今回、プレイベントからクリスマスマーケット当日までを通して感じたのは、私達にとっては日常である森や木のあれやこれが、街の人にとっては、とても魅力的な知識や体験になっているということでした。
また来年も、森のクリスマスマーケットが街の人達が森や木に関心を寄せるきっかけになっていけたら良いなと思います。
イベントの開催に際しましてお世話になった皆さま、どうもありがとうございました。
木工専攻 准教授
前野 健








