2025年10月14日(火)
【授業報告】家具のデザインと設計①
クリエーター科2年木工専攻「家具のデザインと設計」の授業報告です。
この授業では、「家具の製作」に入る前に、家具をデザイン・設計する際に必要となる様々な要素について学びます。
今年度は、デザインの初期段階であるスケッチの描き方について、あきや製作所の秋谷桃子さんを非常勤講師としてお招きし、講義を行っていただきました。
秋谷さんをお招きすることになったきっかけは、私(木工教員・渡辺圭)が秋谷さんの家具スケッチのInstagramアカウントをフォローしていたことに始まります。木工家ウィークのイベントで直接お話しする機会があり、そのあとに「ぜひ家具のスケッチの描き方を学生たちにも伝えていただきたい」とお願いしたことがきっかけでした。
現在、秋谷さんは千葉であきや製作所を経営される一方で、ライフワークとしてさまざまなメーカーの椅子を中心にスケッチを描き続けてこられました。
普段どのように描き進めているかを教わり、参加学生がそれぞれ描きたいものを持ってきて、それを見ながらスケッチしていきます。
その後は各自の考える木工品を描いてもらい、全体の講評をしていただきました。
家具づくりに限らず、何かをデザインするときには、頭の中のイメージを形にしてみることが必要です。スケッチはその第一歩であり、アイデアをふくらませ、可能性を広げてくれる大切な手段だと感じます。今回そのことを丁寧に教えてくださった秋谷さんに、心より感謝いたします。
木工専攻 講師
渡辺圭