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2019年05月31日(金)

機械加工の実習が始まりました「木工機械使用法1」

今年も木工専攻1年生の機械加工の実習が始まりました。

森林文化アカデミーのクリエーター科の木工専攻では、夏休みまでに基本的な木工機械の使用方法を学びます。その対象となる実習をすべて履修することで、以後学生は工房の機械を自由に使って自主製作に取り組むことができるようになります。木工機械使用法1はその機械実習の第1歩です。

木工機械使用法は1と2に分けて実施されます。1では「木取り」と呼ばれる正確な寸法に板材を加工する作業。2では、板から製品に変えていく「加工」と呼ばれる工程と作業について学びます。

バンドソーでの板割り

木取りのポイントは、無駄なく精確に平面、角度、寸法を出していくことにあります。さらにこれを仕事にするのであれば、加えてスピードが求められます。が、まずは「安全」と「精度の出し方」を学ぶのが最初のステップです。

自分のイメージを形にするために、精度の高い加工ができるようになると、より木工、モノ作りは楽しくなります。そのために、機械を使うことはとても理にかなっています。一方で加工能力の高い機械や刃物は使い方を誤ると大きな事故やケガにもつながります。アカデミーの木工専攻では、学生達に自由なモノ作りの場を提供するために、まずは安全で精度の高い加工ができるよう指導をしています。

巾決めのセッティング

木は金属やガラス、プラスチックといった均質な素材とは異なり、樹種や個別の板によっても個性があります。機械加工においても、木の性質を踏まえた加工の仕方や機械のセッティング方法があります。実習では、機械の操作方法と合わせて、木の性質や板の見方なども同時に学んでいきます。

多くの木工機械はノコギリや鉋(かんな)、鑿(のみ)といった手工具を動力化したような機械です。見方によっては、木工機械も手工具の延長線上にある道具とも言えます。これらを必要に応じて使い分け、作り手のイメージを形にしていくトレーニングを重ねていきます。

板の巾割り2

木取りの実習はやることは地味ですが、木工の基礎、精度の基礎になる大事な作業です。なにより、木工製品の表情は、この木取りの段階でほぼ決まってしまいます。単純な作業の中に、学ぶポイントがたくさんあり、なかなか学生にとってはハードな実習ですが、きっちりと基本を押さえてステップアップしていきましょう。

木工専攻 講師
前野 健


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